6月の新刊:マホガニー――私の最期の時《フィクションの楽しみ》

2021年 5月 24日 コメントは受け付けていません。

マホガニーマホガニー
私の最期の時
《フィクションの楽しみ》
エドゥアール・グリッサン(著)
塚本昌則(訳)

判型:四六判上製
頁数:239頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-00487-7 C0097
装幀:宗利淳一
6月上旬頃発売!

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聴け、マホガニーの詩(うた)を
ある子どもの胎盤とともに植えられた一本の木。その根元には、成長し逃亡ののち銃殺された子どもが、埋葬される。無数の声なき声とともに生きたマホガニーが、新たな歴史を語りはじめる……。
フォークナーに多大な影響を受け、クレオール化という思想とも言える概念を生み出したカリブ海を代表する作家の、闘争/逃走の叙事詩。

目次
〈岩゠の゠穴〉
マランデュール
全゠世界
 
年表 

訳者あとがき 

著者について
エドゥアール・グリッサン(Édouard Glissant)
1928年、マルティニックのブゾダンに生まれ、2011年、パリに没した。作家。カリブ海文化圏を代表するフランス語の
書き手ならびに来たるべき世界を構想した思想家として、没後も依然として世界的注目を
浴びている。主な著書に、『レザルド川』(1958。現代企画室、2003)、『第4世紀』(1964。インスクリプト、2019)、『ラマンタンの入江』(1975。水声社、2019)、『憤死』(1975。水声社、2020)、『痕跡』(1981。水声社、2016)、『〈関係〉の詩学』(1990。インスクリプト、2000)などがある。

訳者について
塚本昌則(つかもとまさのり)
1959年、秋田県に生まれる。現在、東京大学教授。専攻、フランス近代文学。主な著書に、『目覚めたまま見る夢』(岩波書店、2019)、主な編著に、『ヴァレリーにおける詩と芸術』(共編、水声社、2018)、主な訳書に、シャモワゾー『カリブ海偽典』(紀伊国屋書店、2010)、ウィリアム・マルクス『文学との訣別』(水声社、2019)などがある。

関連書
痕跡/エドゥアール・グリッサン/2500円+税
憤死/エドゥアール・グリッサン/2800円+税
ラマンタンの入り江/エドゥアール・グリッサン/2800円+税

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