『彼我等位』書評

2009年 6月 1日 No Comments »

本年3月に刊行した大石雅彦著『彼我等位——ロシア・アヴァンギャルド/日本・モダニズム』の書評が、
『週刊読書人』(09年6月5日号)に掲載されました。評者は博覧強記で知られる海野弘氏です。
「〈彼我等位〉の方法は、読者に、ロシアと日本の同時代性の思いがけないヒントを与えてくれる。
さらに、等位とは、ロシアと日本の1920・30年代の結びつきだけでなく、モダニズムの時代を私たちの今との、
20世紀と21世紀との照応、そして引きつぎについての可能性を開いてくれる」




higatoi大石雅彦
『彼我等位——ロシア・アヴァンギャルド/日本・モダニズム』
四六判上製324頁/定価=3500円+税
ISBN978-4-89176-722-8 C0090

20世紀を切り裂いた精神の水脈
マレーヴィチ、ヴェルトフ、ソクーロフ、平戸廉吉、神原泰、
稲垣足穂、江戸川乱歩、牧野信一……。ジャンルやメディアを超えて
時代の先鋭なる領域を獲得した、20世紀の表現者たち。〈前衛〉を駆け抜けた彼らの
前史/後史を精緻に読み解き、日本—ロシアを往還する表象文化論集。

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