9月の新刊:むきだしの石 林武史の〈彫刻〉

2023年 9月 11日 コメントは受け付けていません。

むきだしの石_書影むきだしの石 林武史の〈彫刻〉
林武史×森田一(著)

判型:A5判上製
頁数:176頁+カラー別丁16頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0747-5 C0070
装幀:デュウェル智紗
9月下旬発売!

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林さんに出会った石は、より石らしく振る舞うことができる。
――日比野克彦(アーティスト)

《林武史は石による世界の探索者である。それは存在自体を問うものから存在者の事実と意味へ、水平垂直という座標空間の分析からメタファーに満ちた空間の総合へ、存在の前提をなす時間から記憶という生きられた時間への探求に至る。そして石も変わる。探索は彫刻から発したが、今、それを再び彫刻と呼ぶのは便法に過ぎない。》(森田一)

【展覧会情報】
「林武史退任記念展 石の勝手」
2023年9月30日(土)―10月15日(日)
於:東京藝術大学大学美術館本館展示室3、4、陳列館1階
https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2023/09/mind-of-stone.html



目次

まえがき

石、むきだしの 森田一

石の勝手 林武史

石を語って、作品を語る 林武史×森田一

参考文献

図版一覧

おわりに

著者について
林武史(はやしたけし)
1956年、岐阜市に生まれる。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。彫刻家。現在、東京藝術大学教授。主な個展には、「水田」(ヨコハマポートサイドギャラリー、2001年)、「林武史展 開館三周年記念Part1」(伊勢現代美術館、2006年)、「雨の記憶」(ギャラリーヒラワタ、2007年)、「林武史 石の舞・土の宴」(岐阜県美術館)、「Haku-U」(Corn Exchange Gallery、いずれも2011年)、「凸凹な石」(東京画廊+ BTAP、2018年)、「石の勝手」(東京藝術大学大学美術館、2023年)などが、作品集には、『林武史 凸凹な石』(求龍堂、2018年)がある。

森田一(もりたはじめ)
1955年、高知県に生まれる。法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。斎藤記念川口現代美術館学芸員、うらわ美術館学芸員をへて、現在、近現代美術研究および展覧会企画に携わる。主な展覧会企画には、「スピリチュアリズムへ・松澤宥 1954-1997」(1997年)、「水邊の言語オブジェ 吉増剛造――詩とオブジェと写真」(1998年、いずれも斎藤記念川口現代美術館)などが、主な著書には、『ブック・アートの世界――絵本からインスタレーションまで』(共著、2006年)、『開かれた時空――遠近法から本のアートへ』(2022年、いずれも水声社)などがある。

関連書
開かれた時空――遠近法から本のアートへ/森田一/6000円+税

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