6月の新刊：れそなんてぃあ——東西古典詩の木魂
2025年 5月 26日 コメントは受け付けていません。
れそなんてぃあ
東西古典詩の木魂
井伊華言（著）
判型：A5判上製
頁数：177頁
定価：3000円＋税
ISBN：978-4-8010-0873-1 C0098
装幀：齋藤久美子
6月上旬発売！
古典詩を愛する閑人たちに捧ぐ
ギリシア・ラテンから古代中国、日本まで、古典詩人約80名の作品に、戯評・感想・パロディからなる詩による返答＝〈れそなんてぃあ〉を詠む、前代未聞の詩集。元西洋古典学徒・奇人井伊華言老がこの世の名残に放つ〈最後っ屁〉。
【目次】
RESONANTIA I
西方古代詩のれそなんてぃあ
アルキロコス アルカイオス サッフォー アナクレオン ピンダロス シモニデス プラトン カリマコス メレアグロス エリンナ アニュテー パルラダス ルキリオス ルフィノス パウルス・シレンティアリウス カトゥルルス ウェルギリウス オウィディウス ホラティウス マルティアリス
RESONANTIA II
西方中世・ルネッサンス詩のれそなんてぃあ
アウソニウス 逸名のラテン語詩人 セドゥリウス・スコティウス 放浪学徒の歌 一 放浪学徒の歌 二 ギエム・デ・カべスタニ アルルナウト・デ・マルーユ ディア伯爵夫人 クリスティーヌ・ド・ピザン ヨアンネス・セクンドゥス ペトラルカ ポリツィアーノ ガスパラ・スタンパ ルイーズ・ラベ ロンサール
RESONANTIA III
中国古典詩のれそなんてぃあ
曹操 陶淵明 李白 杜甫 李賀 李商隠 杜牧 韓偓 魚玄機 羅隠 蘇軾 陸游 李渉 王陽明 龔自珍
RESONANTIA IV
日本古典詩歌のれそなんてぃあ
柿本人麻呂 大津皇子 志貴皇子・有馬皇子 梁塵秘抄 在原業平 小野小町 紀貫之 和泉式部 西行法師 藤原定家 一休和尚 閑吟集 松尾芭蕉 蕉門の俳人たち 加賀千代女・田捨女 江馬細香 橘曙覧 良寛 亀田鵬斎 柏木如亭 与謝蕪村 大田蜀山人
【著者について】
井伊華言（いい・かげん）
戦前生まれの元古典学徒。本名、鵜園仁成（うその・ひとなり）。廃業後は狂詩・狂歌、戯文作者。非句作者。戯号、枯骨閑人改め、恍惚惨人。カジンとしての茂原才欠（もはら・さいかく）の筆名もある。主な著書に、『屁成遺響』（酔生社）、『百人一死――詩人たちはいかに死んだか』（水声社）、『塵芥集 一夜の詠――茂原才欠 短歌大矢数』（大和プレス‐思潮社）、偽書ネーモー・ウーティス（誰でもない男）『ギリシアの墓碑によせて』（大和プレス‐思潮社）。ほかに著訳書としてギリシア・ラテン詩、フランス詩、漢詩、和歌などに関するホウマツ本多数がある。
【関連書】
百人一死――詩人たちはいかに死んだか 井伊華言／4500円＋税
