9月の新刊:アフター・ネイチャー――20世紀後期におけるイングランドの親族《人類学の転回》

2025年 8月 26日 コメントは受け付けていません。

アフター・ネイチャー_書影アフター・ネイチャー
20世紀後期におけるイングランドの親族
《人類学の転回》
マリリン・ストラザーン(著)
谷憲一・堀口真司(訳)

判型:A5判上製
頁数:418頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0723-9 C0010
9月中旬発売!

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〈自然〉はいつ消失したのか
生殖技術の発達によって、親族を支える自然的基礎が揺らぎはじめた20世紀後期イングランド。当代一流の人類学者が、変容する〈親族〉のあり方を文化的視点から鮮やかに説明する。人類学における存在論的転回の力学のなかで、人文学全体の地平をひらく知の実践。



目次

緒言 アルフレッド・ハリス
はしがき

プロローグ 明らかにすること

第一章 個性と多様性
親族関係についての事実
自然の諸事実

第二章 多元的文化を表すアナロジー
展望を置き換える
重なり合う展望

第三章 上流社会の進歩
涵養
社会化

第四章 温室効果
字義的なメタファー
選好を再生産する

総括 ポスト多元的世界からのノスタルジー

原注
参考文献
図版資料
図版一覧
謝辞
索引

訳者あとがき 谷憲一・堀口真司

著者について
マリリン・ストラザーン(Marilyn Strathern)
1941年、イギリス・北ウェールズに生まれる。ケンブリッジ大学名誉教授。社会人類学者。マンチェスター大学教授、ケンブリッジ大学ウィリアム・ワイズ社会人類学教授および同大学ガートン校のミストレスを歴任。専門は、パプアニューギニア研究および英国生殖医療研究。主な著書に、Women in Between(1972), The Gender of the Gift(1988 /邦訳『贈与のジェンダー』(水声社、近刊)), Partial connections(first published, 1991 /邦訳『部分的つながり』(水声社、2015年)), Property, Substance and Effect(1999), Relations(2020)などがある。

訳者について
谷憲一(たにけんいち)
1987年、東京都に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、国立民族学博物館特別研究員(PD)。専門は、文化人類学・イラン地域研究。主な著書に、『嗜好品から見える社会』(共編著、春風社、2022年)、『服従と反抗のアーシューラー――現代イランの宗教儀礼をめぐる民族誌』(法政大学出版局、2023年)、訳書に、マリリン・ストラザーン『監査文化の人類学――アカウンタビリティ、倫理、学術界』(共訳、水声社、2022年)がある。
堀口真司(ほりぐちしんじ)
1978年、和歌山県に生まれる。神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。専門は、会計社会学。主な著書に、『会計社会学――近代会計のパースペクティヴ』(中央経済社、2018年)、訳書に、マイケル・パワー『リスクを管理する――不確実性の組織化』(中央経済社、2011年)、ブルーノ・ラトゥール『法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察』(水声社、2017年)がある。

関連書
部分的つながり マリリン・ストラザーン 3000円+税
監査文化の人類学――アカウンタビリティ、倫理、学術界 マリリン・ストラザーン編 5000円+税

法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察 ブルーノ・ラトゥール 4500円+税

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