12月の新刊:だからひとは蜻蛉を愛する
2025年 12月 16日 コメントは受け付けていません。
だからひとは蜻蛉を愛する
マルク゠アラン・ウアクニン(著)
髙山花子(訳)
判型:四六判上製
頁数:307頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0944-8 C0010
12月下旬発売!
見えざる世界をひもとき、言葉の深みへと誘う。
ユダヤ神秘主義の深奥にあるエッセンスを、現代のラビがカフカやデリダなどの文学・哲学を通して説き明かす。知の秘奥に分け入る対話型のエセーと、カバラー的象徴や問いかけの力に触れる論考。読むたびに世界の見え方が変容する。
【目次】
謝辞
Ⅰ 「だからひとは蜻蛉を愛する……」
Ⅱ 「はてな性」についての小論
第1章 人間の定義とは?
第2章 はてな性とタルムード的対話
第3章 問い、時間、パン
第4章 オイディプス、カフカ、英訳の魔術
第5章 ハイデガーと問い
第6章 大喜び、暴言、結果
第7章 イサク、フロイト、カフカ
第8章 カフカのパラドックス
結論しないために……
参考文献
訳者あとがき
【著者について】
マルク゠アラン・ウアクニン(Marc-Alain Ouaknin)
1957年、パリに生まれる。ラビ、哲学者。現在、翻訳プロジェクト・タルグム(Projet Targoum)主催、フランス国営ラジオ、フランス・キュルチュールにて番組「タルムード的(Talmudiques)」を担当。主な著作にLe Livre brûlé -Lire le Talmud (Lieu Commun,1986; Seuil, 1992), Lire aux éclats (Lieu Commun, 1986; Seuil, 1993), Concerto pour quatre consonnes sans voyelles (Balland, 1992; Payot, 1998), Bibliothérapie (Seuil, 1994), Les mystères de l’alphabet (Assouline, 1997), Zeugma, mémoire biblique et déluges contemporains, (Seuil, 2008), La genèse de la Genèse illustrée par l’abstraction (Éditions Diane de Selliers, 2019) などがある。
【訳者について】
髙山花子(たかやまはなこ)
1987年、北海道に生まれる。現在、明治大学理工学部総合文化教室助教。専攻は、フランス思想。主な著書に、『モーリス・ブランショ――レシの思想』(水声社、2021年)、『鳥の歌、テクストの森』(春秋社、2022年)、『耳のために書く――反散文論の試み』(水声社、共著、2024年)、『世界の悲しみ――『苦海浄土』全三部試解』(月曜社、2025年)などが、主な訳書に、モーリス・ブランショ『文学時評1941-1944』(共訳、2021年)、ジャック・ランシエール『詩の畝』(法政大学出版局、2024年)などがある。)
【関連書】
ツィムツム/マルク゠アラン・ウアクニン/3500円+税
午前四時のブルー Ⅲ 蜻蛉の愛、そのレッスン/小林康夫(責任編集)/1500円+税