12月の新刊:アリス・ギイ・ブラシェ――世界初の女性映画監督

2025年 12月 16日 コメントは受け付けていません。

アリスギイ書影アリス・ギイ・ブラシェ
世界初の女性映画監督
アリソン・マクマハン(著)
吉田はるみ(訳)

判型:A5判上製
頁数:354頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0940-0 C0074
装幀:齋藤久美子
12月下旬発売!

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失われた幻影
リュミエール兄弟やメリエスと並んでいちはやく物語映画を製作し、フランスで、そしてアメリカで、20世紀初頭の映画の最先端をつくった女性――忘却された女性映画監督の功績を、混沌とした黎明期映画の輪郭とともに丹念に描き出す。



目次

序章 アリス・ギイ・ブラシェを探して
第1章 ナラティブ映画の誕生
第2章 サイレントに音声――アリス・ギイとゴーモン社のクロノフォン
第3章 ナラティブの成長――ゴーモン社におけるアリス・ギイのサイレント映画 1902―1907
第4章 ソラックス アメリカの映画会社
第5章 長編映画とソラックス社の終焉
第6章 マダムの渇望――アリス・ギイの喜劇における異性装
おわりに

訳者あとがき

付録A パート(1)作者特定プロセス、アリス・ギイ研究が研究者間の意見交換によって進められた次第/サビーヌ・レンク
付録A パート(2)NFTVA(英国TV映画アーカイブ)のアリス・ギイ/グラハム・メルヴィル
付録B アリス・ギイとハーバート・ブラシェの現存フィルムおよびその入手元/アリソン・マクマハン編
付録C フィルモグラフィ(1)アリス・ギイ・フィルモグラフィ/アリソン・マクマハン編
付録C フィルモグラフィ(2)アリス・ギイ監督の音声付きフィルム/ビクトール・バシー編
付録C フィルモグラフィ(3)アリス・ギイ・ブラシェのアメリカ映画/アリソン・マクマハン編
付録Ⅾ アリス・ギイの生涯略年譜

参考文献
索引

著者について
アリソン・マクマハン(Alison McMahan)
1960年米国生まれ。作家、脚本家、ドキュメンタリー映画監督。カンボジアの地雷生存者についてのドキュメンタリーBare Hands and Wooden Limbs(2010年)で知られる。映画史研究者としても、世界初の女性映画監督アリス・ギイの作品を分析した本書Alice Guy Blaché: Lost Visionary of the Cinema(2002年)などの著書がある。

訳者について
吉田はるみ(よしだはるみ) 1953年生まれ、大阪府出身。通訳・翻訳業を経て映画研究を行う。関西学院大学大学院修士課程修了。大阪市立大学博士課程中途退学。訳書に『キェシロフスキ映画の全貌』(水声社、2008年)、著書に『アリスのいた映画史』(彩流社、2023年)がある。

関連書
映画美学入門/淺沼圭司/4000円+税
フィルム・スタディーズ――社会的実践としての映画風景/グレアム・ターナー/2800円+税
マヤ・デレン―眼差しは何を見ていたのか/石井達朗/3000円+税

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