1月の新刊:ガブリエル・ガルシア・マルケス——ラテンアメリカ文学と魔術的リアリズムの結合《知の革命家たち》

2025年 12月 24日 コメントは受け付けていません。

ガルシア・マルケス_書影ガブリエル・ガルシア・マルケス
ラテンアメリカ文学と魔術的リアリズムの結合
《知の革命家たち》
寺尾隆吉(著)

判型:四六判上製
頁数:184頁
定価:1800円+税
ISBN:978-4-8010-0962-2 C0398
装幀:宗利淳一
1月中旬発売!

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驚異的現実の日常化、過去と未来が交錯する複雑な時間構成、不正のはびこる世界に生きる者たちの挫折と孤独……。〈魔術的リアリズム〉を代表する作家の小説技法から、ラテンアメリカ文学のブームとの関係、故国に渦巻く暴力的事件のルポルタージュに至るまで、全主要作品を詳解。作家の全容に迫る。

【人物紹介】
ガブリエル・ガルシア・マルケス
1927年にコロンビア、カリブ沿岸の小村アラカタカに生まれ、2014年にメキシコシティに没した。ラテンアメリカ文学のブームの旗手となった小説家。1982年、「現実的なものと幻想的なものを結び合わせて、一つの大陸の生と葛藤の実相を反映する、豊かな想像の世界」を築いたとしてノーベル文学賞受賞。主な作品に『百年の孤独』、『族長の秋』などがある。



目次

ガルシア・マルケスの生涯と作品
ガルシア・マルケスになる前のガルシア・マルケス
リアリズム路線の展開――『大佐に手紙は来ない』から『悪い時』へ
『百年の孤独』とラテンアメリカ文学のブームの頂点
「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」と六作の短編小説――息抜きと映像世界へのアプローチ
『族長の秋』――独裁者と小説家の孤独
『予告された殺人の記録』――不条理な死とラブストーリーの萌芽
『コレラの時代の愛』――愛と病理の探求
『迷宮の将軍』――独裁者の孤独とノスタルジー
晩年の作品群とジャーナリズム作品

著者について
寺尾隆吉(てらおりゅうきち)
1971年、愛知県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専攻、現代ラテンアメリカ文学。主な著書には、『魔術的リアリズム』(水声社、2012年)、『ラテンアメリカ文学入門』(中公新書、2016年)、主な訳書には、ホセ・ドノソ『閉ざされた扉』(水声社、2018年)、カブリエル・ガルシア・マルケス『悪い時』(光文社古典新訳文庫、2024年)などがある。

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