1月の新刊:ルネ・シャール——閃光の詩学《知の革命家たち》

2025年 12月 24日 コメントは受け付けていません。

ルネ・シャール_書影ルネ・シャール
閃光の詩学
《知の革命家たち》
野村喜和夫(著)

判型:四六判上製
頁数:162頁
定価:1800円+税
ISBN:978-4-8010-0964-6 C0330
装幀:宗利淳一
1月中旬発売!

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「おまえの虹色の渇きをうたえ」――謎めいたフレーズがイメージの連鎖を呼び、ちぎれた言葉のあいまから、存在の神秘が閃光のようにきらめく。全体主義に覆われた「夜の時代」を耐え忍び、危機の最中でポエジーを掴み、難解なメタポエティックから自然の息吹に満ちた詩篇に至るまで、アフォリズムの可能性を突き詰めた詩人の核心に迫る。

【人物紹介】
ルネ・シャール
1907年にフランス、アヴィニョン近郊のリル゠シュル゠ソルグに生まれ、1988年にパリに没した。20世紀のフランスを代表する詩人。20代でシュルレアリスム運動に参加、第二次世界大戦下では対独抵抗運動に身を投じる。戦後、詩作を次々と発表し、「アポリネール以来最高の現代詩人」と称された。主な詩集には、『ル・マルトー・サン・メートル』、『激情と神秘』、『群島をなす言葉』、『失われた裸』などがある。



目次

シャールの生涯と作品
虹色の渇き──ランボーからシャールへ
シュルレアリスム体験
詩法としてのアフォリズム
詩と行為──レジスタンスをめぐって
詩的に大地に住まう──ハイデガーとの邂逅
危機の時代の詩人

著者について
野村喜和夫(のむらきわお)
詩人。1951年、埼玉県に生まれる。戦後生まれの世代を代表する詩人のひとりとして、現代詩の先端を走りつづける。詩集に『川萎え』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『スペクタクル』『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『デジャヴュ街道』『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『花冠日乗』『美しい人生』(大岡信賞)、小説に『骨なしオデュッセイア』『まぜまぜ』、評論に『現代詩作マニュアル』『移動と律動と眩暈と』『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)『シュルレアリスムへの旅』、翻訳に『ルネ・シャール詩集 評伝を添えて』など。また、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA) を受賞、『ヌードな日』英訳版が英国詩書協会推薦詩集に選ばれるなど、海外での評価も高い。

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