1月の新刊:リベラルアーツと歴史
2026年 1月 21日 コメントは受け付けていません。
リベラルアーツと歴史
石井洋二郎・鈴木順子(編)
判型:四六判並製
頁数:243頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0952-3 C0020
装幀:宗利淳一
1月下旬発売!
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歴史を語り直すことは、自由を学び直すことである
公的記録から私的な文書に至るまで、無数の史料に耳を澄ませながら、歴史家は〈語る言葉〉そのものを練り上げていく。その営みは、私たちが背負ってきたアイデンティティを相対化し、思考をくびきから解き放つ――歴史学が描き出す、創造的なリベラルアーツの現在。
【目次】
はじめに 鈴木順子
Ⅰ
【シンポジウム】
リベラルアーツと歴史 羽田正+加藤陽子+伊達聖伸 [司会]石井洋二郎
Ⅱ
中世のリベラルアーツと歴史 池上俊一
聖なる口づけ 後藤里菜
アフリカ史叙述から考える知の解放 中尾沙季子
孤独とはいえない歴史家の夢想 伊東剛史
歴史の学びが逆効果になるとき 鶴見太郎
(hi)story のための弁明 工藤晶人
戦後リベラルアーツの始まり 苅部直
歴史としての文学史 小倉孝誠
歴史に向き合う「私たち」 石井洋二郎
【編者・執筆者について】
石井洋二郎(いしいようじろう)
京都先端科学大学特任教授、東京大学・中部大学名誉教授(フランス文学・思想)。著書に、『ロートレアモン――越境と創造』(筑摩書房、2009年)、『リベラルアーツと芸術』(編著、水声社、2024年)、『ピエール・ブルデュー――作品科学から象徴革命へ』(水声社、2026年)など。
鈴木順子(すずきじゅんこ)
中部大学教授・創造的リベラルアーツセンター長(フランス語圏思想・地域文化)。著書に、『シモーヌ・ヴェイユ 「犠牲」の思想』(2012年)、『シモーヌ・ヴェイユ 「歓び」の思想』(2023年、以上、藤原書店)、『リベラルアーツと芸術』(共著、水声社、2025年)など。
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羽田正(はねだまさし)
文化功労者。東京大学名誉教授(世界史)。著書に、『地域史と世界史』(編著、ミネルヴァ書房、2016年)、『グローバル化と世界史』(東京大学出版会、2018年)など。
加藤陽子(かとうようこ)
東京大学教授(日本近代史)。著書に、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、2009年、小林秀雄賞)、『天皇と軍隊の近代史』(勁草書房、2019年)、『この国のかたちを見つめ直す』(毎日新聞社出版、2025年)など。
伊達聖伸(だてきよのぶ)
東京大学教授(フランス文化・宗教学)。著書に、『ライシテから読む現代フランス 政治と宗教のいま』(岩波書店、2018年)、『渋沢栄一とフランス――日仏会館創立百周年記念論集』(共著、水声社、2025年)など。
池上俊一(いけがみしゅんいち)
東京大学名誉教授(西洋中世史)。著書に、『公共善の彼方に――後期中世シエナの社会』(名古屋大学出版会、2014年、フォスコ・マライーニ賞)、『歴史学の作法』(東京大学出版会、2022年)など。
後藤里菜(ごとうりな)
青山学院大学准教授(西洋中世史)。著書に、『〈叫び〉の中世――キリスト教世界における救い・罪・霊性』(名古屋大学出版会、2021年)、『沈黙の中世史――感情史から見るヨーロッパ』(筑摩書房、2024年)など。
中尾沙季子(なかおさきこ)
東京大学専任講師(アフリカ史)。著書に、『パン・アフリカ主義――越境する抵抗と連帯の歴史』(京都大学学術出版会、2026年刊行予定)、Nationaliser le Panafricanisme. La décolonisation au Sénégal, en Haute-Volta et au Ghana (1945-1962)(Karthala, 2023)など。
伊東剛史(いとうたかし)
東京外国語大学教授(イギリス史・動物史)。著書に、『痛みと感情のイギリス史』(共編著、東京外国語大学出版会、2017年)、『近代イギリスの動物史――歴史学のアニマル・ターン』(名古屋大学出版会、2025年)など。
鶴見太郎(つるみたろう)
東京大学准教授(ロシア・東欧ユダヤ史)。著書に、『ロシア・シオニズムの想像力――ユダヤ人・帝国・パレスチナ』(東京大学出版会、2012年、日本社会学会奨励賞)、『ユダヤ人の歴史――古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』(中央公論新社、2025年、サントリー学芸賞)など。
工藤晶人(くどうあきひと)
学習院大学教授(地中海史)。著書に、『地中海帝国の片影――フランス領アルジェリアの19世紀』(2013年、サントリー学芸賞)、『両岸の旅人――イスマイル・ユルバンと地中海の近代』(2022年、地域研究コンソーシアム賞、以上、東京大学出版会)など。
苅部直(かるべただし)
東京大学教授(日本政治思想史)。著書に、『日本の〈現代〉5 移りゆく「教養」』(NTT出版、2007年)、『小林秀雄の謎を解く』(新潮社、2023年)など。
小倉孝誠(おぐらこうせい)
慶應義塾大学教授(フランス文学・フランス史)。著書に、『歴史をどう語るか――近現代フランス、文学と歴史学の対話』(法政大学出版局、2021年)、『「フランス文学」はいかに創られたか』(白水社、2025年)など。
【関連書】
21世紀のリベラルアーツ/石井洋二郎編/2500円+税
リベラルアーツと外国語/石井洋二郎編/2500円+税
リベラルアーツと自然科学/石井洋二郎編/2500円+税
リベラルアーツと民主主義/石井洋二郎編/2500円+税
リベラルアーツと芸術/石井洋二郎編/2500円+税