2月の新刊:フローベールと男性社会
2026年 2月 16日 コメントは受け付けていません。
フローベールと男性社会
森本悠人(著)
判型:A5判上製
頁数:364頁
定価:5000円+税
ISBN:ISBN978-4-8010-0954-7 C0098
装幀:宗利淳一
2月下旬発売!
男らしさにつまずく男たち
19世紀フランスで揺らぎ始めた家父長制と「男らしさ」。『ボヴァリー夫人』『感情教育』を中心に、作家の書簡、草稿、同時代の批評を精査し、男性支配の構造とフローベールがいかにそこから逸脱したかを描く。法や文化史を手がかりに、男性研究の視点からフローベール作品の読み直しを試みる画期的論考!
【目次】
序 フローベール、男性社会、ナポレオン法典
第1部 フローベールとジェンダー
第1章 時代の空気
第1節 フローベールと同時代のミソジニー
第2節 同時代の文学と男らしさ
第3節 フローベール作品の受容
第2章 フローベールの書簡
第1節 フローベールのミソジニー
第2節 ルイーズ・コレと男になること
第3節 ルロワイエ・ド・シャントピーと文学場のジェンダー
第4節 ジョルジュ・サンドの二つの性
第2部 『ボヴァリー夫人』と(非)男性支配
第1章 家父長としての男性、妻=母としての女性
第1節 オメー家、あるいは規範的な家族
第2節 エロイーズとシャルル、そして田舎風俗
第3節 ボヴァリー家と家父長制
第2章 女性の読書と男性支配
第1節 19世紀における読書
第2節 読書する女性の描写
第3節 読書リスト
第4節 読書に関する言説
第3部 『感情教育』の/と男性社会
第1章 男性社会への異議申し立て
第1節 歴史の表象とヴァトナーズ
第2節 女性たちの言説
第2章 男性社会、男同士の絆、そして独身者
第1節 男らしさの時代
第2節 決闘と男らしさ
第3節 法学的言説――ブルジョワ社会の再生産
第4節 法学部生、あるいは19世紀の独身者
結論
注
参考文献一覧
あとがき
【著者について】
森本悠人(もりもとゆうじん)
1989年生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、立教大学外国語教育研究センター教育講師。主な論文に、「フローベール『感情教育』におけるフェミニズム的言説――1848年の女性をめぐって」(『フランス語フランス文学研究』日本フランス語フランス文学会、117号、2020年)などがある。
【関連書 】
フローベール 文学と〈現代性〉の行方/フローベール 文学と〈現代性〉の行方
松澤和宏+小倉孝誠(編)/6000円+税
フロベール コンテンポラリーなまなざし/ジャンヌ・ベム/3000円+税
フローベールにおけるフォルムの創造/ジャン=ピエール・リシャール/3000円+税