2月の新刊:クレメント・グリーンバーグ——趣味の論理/批評の倫理《知の革命家たち》
2026年 2月 16日 コメントは受け付けていません。
クレメント・グリーンバーグ
趣味の論理/批評の倫理
《知の革命家たち》
大澤慶久(著)
判型:四六判上製
頁数:160頁
定価:1800円+税
ISBN:978-4-8010-0968-4 C0370
装幀:宗利淳一
2月中旬発売!
第二次世界大戦後、アメリカで勃興した抽象表現主義の芸術と伴走し、美術史に変革をもたらした稀代の美術批評家。徹底的に作品と向き合い、自らの「趣味判断」に基礎を置くその批評は、ときに「形式主義」との誹りを受けながらも、まなざしの倫理に貫かれていた。根底を流れるカント美学からその思想を照射することで、語りがたきものを語るその批評の今日的可能性に迫る。
【人物紹介】
クレメント・グリーンバーグ
1909年にニューヨークに生まれ、1994年に同地に没した。第二次世界大戦後のアメリカにおけるモダンアートの理論的支柱として活躍した美術批評家。後年には広範な批判にさらされるも、現在に至るまで大きな影響を与え続けている。主な著書には、『近代芸術と文化』があるほか、シカゴ大学出版局より著作集が刊行されている。
【目次】
グリーンバーグの思想形成と批評の軌跡
美的判断の構造――カント『判断力批判』第9節を手がかりに
主観性と客観性をめぐって――カント的/非カント的側面の総合的理解
創造と想像の自由――芸術家の独創性へのまなざし
距離の現象学――英米美学との理論的交錯
批評家の責務――グリーンバーグにおける美的判断の位相
【著者について】
大澤慶久(おおさわよしひさ)
1981年、神奈川県に生まれる。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、東京藝術大学、関東学院大学非常勤講師。専攻、近・現代美術史、美学。主な著書に、『高松次郎――リアリティ/アクチュアリティの美学』(水声社、2023年)、『Monoha and Attitudes』(共著、Gallery Shilla、2023年)がある。