7月の新刊:『境界なき土地』

2013年 7月 12日 コメントは受け付けていません。

境界なき土地_書影境界なき土地 

ホセ・ドノソ/寺尾隆吉訳
装幀=宗利淳一デザイン
四六判上製/176頁/定価=2000円+税
978-4-89176-952-9 C0397 7月16日頃発売予定

 

〈フィクションのエル・ドラード〉、第3回配本はホセ・ドノソの中篇小説『境界なき土地』をお届けします。

悪魔的精神世界に酔いしれろ!

大農園主ドン・アレホに支配され、文明から取り残され消えゆく小村を舞台に、性的「異常者」たちの繰り広げる奇行を猟奇的に描き出す唯一無二の〈グロテスク・リアリズム〉。バルガス・ジョサに「最も完成度の高い作品」といわしめたチリの知られざる傑作。

《錯綜した神経症的世界と豊かな文学的想像力》(マリオ・バルガス・ジョサ)

《そこに描き出された世界では、あらゆる生物が歪み、普通とされる次元を失っていきます。すべてがほとんど判別不可能な実体となり、道徳的、性的、感情的に正常とされるものの規範が意味を失って、バラバラと崩れ落ちていきます。》(ホセ・ドノソ)
〈フィクションのエル・ドラード〉
世界文学に依然として強烈なインパクトを放ち続けるラテンアメリカ文学。いまだ紹介されていない才能ある作家たちや評価の定まった巨匠たちの、とりわけ想像力に富む小説(フィクション)を中心に厳選し、文学シーンの最前線をお届けするシリーズです。

セルヒオ・ラミレス『ただ影だけ』……2,800円(価格税別)

フアン・ホセ・サエール『孤児』……2,200円(価格税別)
* お問い合わせの多い アレホ・カルペンティエル『バロック協奏曲』は鋭意作業中です。いましばらくお待ちください。

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