2月の新刊:《ヘンリー・ミラー・コレクション》『友だちの本』

2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。

友だちの本_書影ヘンリー・ミラー・コレクション⑬
友だちの本

中村亨+本田康典+鈴木章能訳

 A5上製/392頁/定価=4000円+税

978-4-8010-0003-2 C0398 好評発売中

装幀者=宗利淳一
 

堂に入った名人の語り――不届千万、愉快適悦、智慧超衆。………………エリカ・ジョング

 晩年のミラーはなかば失明に近い状態にありながら、憑かれたように『友だちの本』の執筆を急いだ。やつぎばやに刊行された『友だちの本』(一九七六)、『わたしの自転車とその他の友だち』(一九七八)、『ジョーイ、我が人生におけるほかの女性たち』(一九七九)の三冊の本は、ミラー没後七年目にして、『友だちの本 三部作』として刊行された。
友だちのおかげで生き延びることができたと語るミラーの墓碑銘としての回想録。幼少期から最晩年までの友人や想い人を色鮮やかに描く。


【訳者について】
中村亨(なかむらとおる)  一九六六年、京都市に生まれる。中央大学教授。主な著書に、『ヘンリー・ミラーを読む』(共著、水声社、二〇〇七年)などがある。
本田康典(ほんだやすのり)  一九三八年、熊本市に生まれる。宮城学院女子大学名誉教授。主な著書に、『D・H・ロレンスとヘンリー・ミラー』(北星堂、一九九四年)、主な訳書に、ヘンリー・ミラー『北回帰線』(水声社、二〇〇四年)などがある。
鈴木章能(すずきあきよし)  一九六七年、豊橋市に生まれる。甲南女子大学教授。主な著書に、『真理を求めて――アメリカ文学・文化を読む』(共編著、開成出版、二〇〇三年)などがある。

【関連書】
第一期 ヘンリー・ミラー・コレクション 全10巻 セット定価=34100円+税
第二期 ヘンリー・ミラー・コレクション⑭ 母 小林美智代訳 定価3000円+税

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