11月の新刊:『イヴ・タンギー』

2014年 12月 29日 コメントは受け付けていません。

Œ©–{ƒCƒE?ƒV?ƒƒƒP“üeイヴ・タンギー――アーチの増殖

長尾天
A5判上製/336頁(+別丁図版8頁)/定価=5000円+税
ISBN978−4−8010−0075−9 C0071 好評発売中!
装幀者=齋藤久美子

シュルレアリスムの極限へ。

我々をたえず読解へと誘いながらも、けっして語りえない領域を指し示すに留まるイヴ・タンギーのイメージ。デ・キリコの形而上絵画,シュルレアリスムの方法論,心霊学との構造的類似,バイオモーフィズムの潮流,エスと集合的無意識,そして2番目のパートナーであるケイ・セージ……タンギーを取り巻く様々なコンテクストを通して,〈語りえないイメージ〉の構造を説き明かす。

【目次】
序論 アーチの増殖
第1章 生涯,作品,先行研究
第2章 イメージの領域
第3章 デ・キリコの無意味
第4章 無用な記号の消滅
第5章 未知の物体
第6章 生命形態的
第7章 タンギーの星
第8章 セージの答え
結論

【著者】
長尾天(ながおたかし)  1980年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(美術史)専攻博士課程修了。専攻は,20世紀美術史,イメージ論。主な論文に,「イメージの領域――シュルレアリスムにおけるイヴ・タンギーの特殊性」(『美学』第223号,美学会,2005年),「未知の物体――イヴ・タンギーとエクトプラズム」(『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第53輯3分冊,2007年),「アーチの増殖」(『水声通信』23号,水声社,2008年)などがある。

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