2月の新刊:ヴィクトル・セガレン伝

2015年 4月 28日 コメントは受け付けていません。

セガレン伝 書影
ヴィクトル・セガレン伝
著者=ジル・マンスロン
訳者=木下誠
A5判上製/688頁+別丁図版8頁/定価=10000円+税
ISBN978-4-8010-0087-2 C0098 好評発売中!
装幀=齋藤久美子

旅する作家の偉大なる生=作品。

ブルターニュからポリネシアへ移り,ゴーギャンの遺品に霊感を受け,ドビュッシーとのオペラ共作に励み,二度にわたって中国を経巡り,〈多様性〉の美学としての〈エグゾティスム〉を唱る,常に新しい形式の作品を試み,時代に先駆けたセガレンの生=作品の全貌を描き出す。

【目次】
日本語版への序文
謝辞
第1部 ブルターニュの幼年時代
第2部 学業の歳月
第3部 最初の旅
第4部 音楽から書くことへ
第5部 中の帝国から自己自身の帝国へ
第6部 「もう後ろしか見ない」
第7部 「この心地よい墓は私の墓だ」
原注
訳注
地図
書誌
人名索引
訳者あとがき

【著者/編訳者】
ジル・マンスロン(Gilles Manceron)  1946年,パリに生まれる。歴史家,フランス人権同盟(LDH)副会長。主な著書に,セガレンとアンリ・マンスロンの往復書簡集『忠実な裏切り――書簡集(1907―1918年)』(1985年),『岸から岸へ――アルジェリア戦争,記憶から歴史へ』(1993年),『マリアンヌと植民地――フランス植民地史への序説』(2002年)などがある。
木下誠(きのしたまこと)  1956年,鳥取県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在,兵庫県立大学教授。専攻,フランス文学。主な訳書に,ヴィクトル・セガレン『〈エグゾティスム〉に関する試論/覊旅』(現代企画室,1995年),ギー・ドゥボール『スペクタクルの社会』(ちくま学芸文庫,2003年)などがある。

【セガレン著作集】
第1巻 記憶なき民 木下誠訳/7000円+税
第2巻 ゴーガン礼賛/異教の思考 丹治恆次郎訳/近刊
第3巻 二重のランボー/オルフェウス王 木下誠訳/10000円+税
第4巻 天子 黒川修司訳/4000円+税
第5巻 ルネ・レイス 黒川修司訳/4500円+税
第6巻 碑/頌/チベット 有田史郎訳/6000円+税
第7巻 絵画/想像のものたち 木下誠訳/8000円+税
第8巻 煉瓦と瓦 渡辺諒訳/近刊

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