7月新刊:アルジェリアの闘うフェミニスト

2015年 7月 28日 コメントは受け付けていません。

アルジェリア 書影
アルジェリアの闘うフェミニスト
ハーリダ・メサウーディ(著) エリザベート・シェムラ(聞き手)
中島和子(訳)

判型:四六版上製
頁数:280頁
定価+税:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0123-7 Cコード:C 0036 好評発売中!
装幀者:宗利淳一

内容紹介:
「胸を張って立ち続けていること、それが大切なのです」――真の自由を、女性の権利を求めて立ち上がった、女性の証言。

若くしてフェミニズム運動に身を投じた闘士ハーリダ・メサウーディは、1993年、当時隆盛をきわめるイスラーム原理主義グループ、イスラーム救済戦線(FIS)から「死刑」宣告を受ける。命を狙われながら、なおも女性の権利を訴え続ける彼女を動かしたものとは、一体何なのか? 世俗主義と共和制への信念、日和見政権への批判、「家族法」なる女性の所有化への怒り、教育に忍び込むイデオロギーと横行するテロへの危惧、1988年10月の大規模デモから1992年の選挙中止の舞台裏……一個人の回顧録にして、時勢を色濃く写した、闘いの記録!

著者について:
ハーリダ・メサウーディ(Khalida Messaoudi)  1958年、アルジェリアのカビリア地方に生まれる。高等師範学校(アルジェ)で数学の修士号を取得。AITDF(女性の権利を勝ち取るための独立協会)を創設し、女性運動を推める。文化大臣(2002‐14)を務める。

役者について:
中島和子(なかじまかずこ)  1948年、兵庫県に生まれる。パリ第三大学修士課程修了。専攻、フランス文学・フランス文化。主な訳書に、フランソワ・カラデック『フランス児童文学史』(共訳、青山社、1994)、ファドマ・アムルシュ『カビリアの女たち』(水声社、2005)などがある。

目次:
プロローグ
第1章「もうけもの」の年月
第2章青春時代のイスラーム
第3章「内の内」の女たち
第4章ヴォルテールとアヴェロエスの娘
第5章家族法、恥辱の法
第6章ホメイニなんて知らない!
第7章混迷の教育現場
第8章1988年10月選挙を自問し続けて
第9章アルジェリアの爆弾
第10章FISの核にあるもの「性」
第11章選挙中止
第12章袋小路からの脱出は可能か?
エピローグ――アルジェリアのそれから

ハーリダ・メサウーディへの死刑宣告
用語解説
ハーリダ・メサウーディ略年譜

訳者あとがき

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