11月新刊: 小島信夫長篇集成① 島/裁判/夜と昼の鎖

2015年 10月 30日 コメントは受け付けていません。

小島信夫長篇集成1

小島信夫長篇集成① 島/裁判/夜と昼の鎖

編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=春日武彦
月報=飯田章・千葉一幹・猪俣和也

判型:A5判上製
頁数:640頁
定価:8000円+税
ISBN:978−4−8010−0111−4 C0397 好評発売中!

装幀=西山孝司


初期の短篇、「小銃」だとか「微笑」だとか「アメリカン・スクール」などに親しんだ読者に対して、これらの長篇は大いなる不安をもたらしたのではないだろうか。いや、もっと明け透けに言えば、作者がどんどんオカシくなっていく、壊れていくと実感した読者も稀ならずいたのではないだろうか。(春日武彦「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!
小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、第4回配本。
人間存在にとって〈状況〉とはいかなるものなのか?
架空の島々を舞台に繰り広げられる奇妙な抗争を描きSFと見紛うばかりの初の長篇『島』、妻に訴訟を起こされた平凡な官吏の日常をユーモラスに綴る『裁判』、閉鎖的な小村に暮らす人々の企てに満ちた日常を仔細に追う実験的な群像劇『夜と昼の鎖』。
寓話的な筆致によって社会と個人の関係に鋭く迫る、著者最初期の野心作・異色作3篇を収録。

★内容見本に付属の応募ハガキにて全巻ご予約・ご購入の方にはもれなく、小島信夫の魅力がいっぱいの小冊子『小島信夫の世界』(仮題、非売品)を進呈いたします。
★内容見本は全国の書店にて配布中です。小社へ直接ご請求いただく場合は、郵便切手82円分を同封の上、【〒112-0002 東京都文京区小石川2-10-1 水声社営業部・小島信夫係】までお願いいたします。


《小島信夫長篇集成》全10巻
①島/裁判/昼と夜の鎖(解説=春日武彦)8000円+税
②墓碑銘/女流/大学生諸君!(解説=石原千秋)★11月末発売予定
③抱擁家族/美濃(解説=小池昌代)
④別れる理由Ⅰ(解説=千石英世)9000円+税
⑤別れる理由Ⅱ(解説=佐々木敦)9000円+税
⑥別れる理由Ⅲ(解説=千野帽子)9000円+税
⑦菅野光子の手紙(解説=近藤耕人)
⑧寓話(解説=保坂和志)
⑨静温な日々/うるわしき日々(解説=中村邦生)
⑩各務原・名古屋・国立/残光(解説=平井杏子)

【小島信夫の本】
《小島信夫短篇集成》全8巻 セット定価60000円+税
《小島信夫批評集成》全8巻 セット定価60000円+税

小説の楽しみ 1500円+税
書簡文学論 1800円+税
演劇の一場面 2000円+税

未完の小島信夫 中村邦生+千石英世 2500円+税
小島信夫の読んだ本 小島信夫文庫蔵書目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
小島信夫の書き込み本を読む 小島信夫文庫関係資料目録 昭和女子大学図書館編 5000円+税
水声通信②/小島信夫を再読する 1000円+税

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