7月の新刊:無十

2016年 7月 15日 コメントは受け付けていません。

無十無十
斎藤義重(著)
千石英世(編)

判型:A5上製
頁数:299頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0125-1 C0070
装幀:宗利淳一
7月10日発売!



没後15年。新発見資料!
戦後日本を代表する現代美術家による未発表の日記体小説。


戦後の貧苦のなか2人の幼い息子たちを施設にあずけざるをえない状況を切々と綴った「無十」。その前後1945から56年にかけて自作に対する心境, 家族・友人関係,文学・映画・社会問題への関心など「無十」のもととなる日記・日録を収録。

目次
無十
「無十」周辺
数多袋
日記日録(一)
雑記帳
日記日録(二)

探究のアート――岸田劉生、村山知義、斎藤義重  千石英世

著者について
斎藤義重(さいとうよししげ/ぎじゅう) 
1904年, 青森県に生まれ,2001年, 神奈川県に没した。多摩美術大学教授, 東京芸術専門学校校長をつとめた。太平洋戦争前から平面と立体の枠をこえた作品を制作し,戦後は,国内外で作品を発表。日本の現代美術を代表する作家のひとりに数えられている。「もの派」をはじめ,多くの作家たちに大きな影響を与えた。おもな作品に,《鬼》(1957年)、《作品7》(1958年)、そして《カラカラ》(1936年―),《トロウッド》(1939年―),《クレーン》(1967年),《反対称》(1976年―)《複合体》(1983年―)などがある。

編者について
千石英世(せんごくひでよ)  
1949年,大阪府に生まれる。文芸評論家,アメリカ文学者。現在,京都産業大学客員教授。立教大学名誉教授。おもな著訳書に,『異性文学論』(ミネルヴァ書房,2004年),『小島信夫』『9・11/夢見る国のナイトメア』(いずれも彩流社,2006年、2008年),『未完の小島信夫』(共著,水声社,2009年),『白い鯨のなかへ』(南雲堂,増補版,彩流社,2015年),メルヴィル『白鯨』(上下,講談社文芸文庫,2000年)などがある。

関連書

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