12月の新刊:絵画との契約――山田正亮再考

2016年 12月 26日 コメントは受け付けていません。

絵画との契約_書影
絵画との契約

山田正亮再考
松浦寿夫+中林和雄+沢山遼+林道郎(著)

判型:四六判上製
頁数:201頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0207-4 C0070
装幀:宗利淳一
12月12日発売!

「絵を描き続けたまえ 絵画との契約である」
《Work》、《Still Life》、《Color》などのシリーズをはじめ5000点もの作品を遺した山田正亮(1929-2010)。「endless 山田正亮の絵画」展(東京国立近代美術館で開催中、2017.3.1~4.9に京都国立近代美術館へ巡回)に先立ち、画家、美術批評家、学芸員らがレクチャー、討議を重ね、その制作の過程、作品の変遷等を多角的に考察しその実像を剔出する。読んでから観る/観てから読むのエンドレス。


目次
山田正亮の仕事 中林和雄+松浦寿夫  9
二つのヴォリューム 沢山遼+松浦寿夫+中林和雄  63
ネガティヴ・スペースについて 松浦寿夫+中林和雄  105
その今日的可能性 林道郎+松浦寿夫+中林和雄  145
あとがき 松浦寿夫  199


著者について
松浦寿夫(まつうらひさお)
1954年、東京都に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。美術批評家。画家。主な著訳書に『絵画の準備を!』(共著、朝日出版社、2005年)、『村山知義とクルト・シュヴィッタース』(共著、2005年)、ジャン・クレール『クリムトとピカソ、1907年――裸体と規範』(2009年、いずれも水声社)などがある。
中林和雄(なかばやしかずお)
1961年、大阪府に生まれる。京都大学大学院美学美術史学科修士課程修了。現在、東京国立近代美術館副館長。主な展覧会企画に「絵画、唯一なるもの」(1995年)、「顔 絵画を突き動かすもの」(2000年)、「カンディンスキー展」(2002年)、「ゴーギャン展」(2009年)などがある。
沢山遼(さわやまりょう)
1982年、倉敷市に生まれる。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。美術批評家。主な共著に『高松次郎 制作の軌跡』(水声社、2015年)、Between Action and the Unknown: The Art of Kazuo Shiraga and Sadamasa Motonaga, Dallas Museum of Art 2015などがある。
林道郎(はやしみちお)
1959年、函館市に生まれる。コロンビア大学人文科学研究所美術史学科博士号取得。現在、上智大学国際教養学部教授。主な著書に『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(七分冊、アートトレイス、2003-2009年)、『シュルレアリスム美術を語るために』(共著、水声社、2011年)などがある。


水声社の本
村山知義とクルト・シュヴィッタース/マルク・ダシー+松浦寿夫ほか/2500円
シュルレアリスム美術を語るために/鈴木雅雄+林道郎/2800円
高松次郎を読む/真武真喜子+神山亮子+沢山遼ほか編/4000円
クリムトとピカソ,1907年/ジャン・クレール/松浦寿夫訳/2000円

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