11月の新刊:隠すことの叡智《パルティータⅢ》

2017年 11月 6日 コメントは受け付けていません。

隠すことの叡智
隠すことの叡智

《パルティータⅢ》
今福龍太(著)

判型:四六判上製
頁数:388頁
定価:3800円+税
ISBN:978-4-8010-0253-1 C0010
装幀:西山孝司
11月上旬発売!


“思想”と“方法”と“振る舞い”の源泉としての〈人類学〉――
人類学は、形式的な学問分野を超える、私たちの知の倫理学(エシックス)そのものである。本書は、これまでの著者の数ある論考のなかから、〈文化人類学〉の傍らにおいて書かれたものを集成。初期のみずみずしい論考から単行本未収録の貴重な論文、そしてトリックスター人類学者=山口昌男への機知あふれるオマージュにいたるまで、著者の独創的な〈人類学的思考〉のエッセンスを凝縮した新アンソロジー。隠された知の復権に向けて。


目次
Ⅰ ゆれる事実、こだまする物語
社会科学をブラジル化する
荒野のロマネスク
直覚の人類学――ホセ・マリア・アルゲダス論
意識のダイアロジック――カルロス・カスタネダ論

Ⅱ ことば、風景、時間
詩としてのアメリカ
マリノフスキーの風景
映像人類学――ある時間装置の未来
偶有性を呼び出す手法、反転可能性としての……

Ⅲ 〈知のヘルメス〉の作法――山口人類学の「詩と真実」
詞華集の精神のもとに
ジプシーの精霊の声を聴きながら
自己風刺の描線
彼はティンブクトゥに行った
ゴルディウスの結び目を断ち切って
デシナトゥール山口昌男

Ⅳ 叡智は隠されている
幻を見る人
非情のユートピアニズム
カチーナの顕現
オクタビオ・パス、あるいは沈黙の修業



自作改題
あとがき


著者について
今福龍太(いまふくりゅうた)
1955年、東京に生まれ、湘南で育つ。1980年代初頭よりメキシコ、キューバ、ブラジル、アメリカ南西部に滞在し調査研究に従事。サンパウロ大学、サンパウロ・カトリック大学などで客員教授を歴任。東京外国語大学大学院教授。2002年より奄美群島において巡礼型の野外学舎「奄美自由大学」を主宰。主な著書に、『荒野のロマネスク』(筑摩書房、1989/岩波現代文庫、2001)、『感覚の天使たちへ』(平凡社、1990)、『野性のテクノロジー』(岩波書店、1995)、『ここではない場所』(岩波書店、2001)、『ミニマ・グラシア』(岩波書店、2008)、『ブラジルのホモ・ルーデンス』(月曜社、2008)、『身体としての書物』(東京外国語大学出版会、2009)、『レヴィ=ストロース 夜と音楽』(みすず書房、2011)、『薄墨色の文法』(岩波書店、2011)、『書物変身譚』(新潮社、2014)、『ジェロニモたちの方舟』(岩波書店、2015)、『わたしたちは難破者である』『わたしたちは砂粒に還る』(いずれも河出書房新社、2015)、『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房、2016。読売文学賞受賞)、『ハーフ・ブリード』(河出書房新社、2017)、『クレオール主義(パルティータⅠ)』『群島-世界論(パルティータⅡ)』『ボーダー・クロニクルズ(パルティータⅣ)』(いずれも水声社、2017)など。主な編著書に、レヴィ=ストロース『サンパウロへのサウダージ』(編訳、みすず書房、2008)、多木浩二『映像の歴史哲学』(編、みすず書房、2013)など。


関連書
クレオール主義 パルティータⅠ/今福龍太/4000円+税
群島-世界論 パルティータⅡ/今福龍太/4500円+税
ボーダー・クロニクルズ パルティータⅣ/今福龍太/2500円+税

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