2月の新刊:惑星のハウスダスト

2018年 2月 14日 コメントは受け付けていません。

ハウスダスト書影
惑星のハウスダスト

福田拓也(著)

判型:A5判変型上製
頁数:79頁
定価:2500円+税
ISBN:978−4−8010−0326−2 C0092
装幀:宗利淳一
2月28日頃発売!


第32回現代詩手帖賞を受賞した詩人であり、文芸批評家でもある著者による第7詩集。自動記述的な散文詩作品。

ぼくはぼくとして入りそびれの沼地、裏返された旧相模川橋脚、脚なずみ空飛ぶ白鳥の空白、失神の浜辺に横たわる骸を食んだ永遠の白い歯の星空までめまいの螺旋がゆっくりと、あるいは急速に、ちりぢりになった空を食べながらぼく、宇宙の青くなった肉のつぶつぶ、惑星の塵埃(ハウスダスト)!



目次
草かげのストーリー
しわくちゃの闇
惑星の塵埃
どこでもない場所
灰状星雲渦巻く
骨の光
過呼吸の風
辿る日
息の木
火とのひと
一枚の手紙
通信
髪絡まる
静かな海
巨大な女
骨がらみ、ママ!
夜の流れ
乱打音
交錯するまなざしのぼく
呑み込んだ空
星の名
ウランバートルの死

著者について
福田拓也(ふくだたくや)
1963年生まれ。日本の詩人、文芸評論家、東洋大学教授。専門は20世紀フランス詩。1990年、フランス政府給費留学生として渡仏、パリ第8大学大学院博士課程修了。文学博士(パリ第8大学)。前『三田文学』編集長(2016春季号~2017年冬季号)。1994年、第32回現代詩手帖賞受賞。2014年、『尾形亀之助の詩 大正的「解体」から昭和的「無」へ』で第5回鮎川信夫賞最終候補。

関連書
「日本」の起源/福田拓也/2500円+税
小林秀雄 骨と死骸の歌――ボードレールの詩を巡って/福田拓也/4000円+税

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