8月の新刊:夢は人生——四幕のメルヘン劇

2019年 8月 23日 コメントは受け付けていません。

夢は人生夢は人生
四幕のメルヘン劇

フランツ・グリルパルツァー(著)
城田千鶴子(訳)

判型:四六判上製
頁数:164頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0447-4 C0074
装幀:宗利淳一
8月末発売!

夢か幻か、はたまた現実か?
古代ペルシャを舞台に繰り広げられる《権力》と《愛》と《夢》をめぐる四幕の戯曲。19世紀オーストリアの最高の劇作家と評される著者が帝都ウィーンを騒然とさせた代表作。

生涯に得られる財貨など、影にすぎない。
人生の多くの喜び、そして
言葉も願望も行動も、影にすぎない。(本文より)


目次
第一幕
第二幕
第三幕
第四幕

グリルパルツァー略年譜
グリルパルツァーと『夢は人生』

著者について
フランツ・グリルパルツァー(Franz Grillparzer)
オーストリアを代表する劇作家の一人。1791年,弁護士の父と、ウィーン有数の音楽家の家系である母の元に生まれる。1817年には処女作『祖先の女』がアン・デア・ウィーン劇場で初演され、ドイツ全土で大きな反響を得た。家庭内の様々な困難に直面しながらも劇作そして小説に健筆をふるい、その後のオーストリアのみならず、広く西欧の文学に大きな影響を与えつづけている。晩年にはウィーン大学およびライプツィヒ大学より名誉博士に、フランツ・ヨーゼフ皇帝からは貴族院の終身会員に任命され、73歳にしてウィーンの名誉市民となった。1872年に81歳で没。

訳者について
城田千鶴子(しろたちづこ)
早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、早稲田大学非常勤講師。専攻ドイツ文学・オーストリア文学。主な論文に、「グリルパルツァーと同時代の音楽――「進歩」に対比されるもの――」(『オーストリア文学』第9号、1993)、「ハンスリックのグリルパルツァー論」(『オーストリア文学』第14号、1998)、「アルトゥア・シュニッツラーの遺稿掌編『私(Ich)』について――「言語懐疑」のテーマをめぐって――」(『オーストリア文学』第29号、2013)、訳書に、ロッテ・イングリッシュ『ペスト記念柱』(水声社、2001)などがある。

関連書
ペスト記念柱 ロッテ・イングリッシュ/城田千鶴子訳/1400円+税
セルバンテス全集第5巻 戯曲集/田尻陽一他訳/14000円+税
グラン=ギニョル傑作選―ベル・エポックの恐怖演劇/真野倫平編訳/3800円+税

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