12月の新刊:ある感傷的な小説《フィクションの楽しみ》

2019年 12月 10日 コメントは受け付けていません。

感傷的な小説 書影ある感傷的な小説
《フィクションの楽しみ》
アラン・ロブ=グリエ(著)
的場寿光(訳)

判型:四六判上製
頁数:226頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0459-7 C0098
装幀:宗利淳一
12月下旬頃発売!

大人のためのおとぎ話
少女に対する偏愛! 強迫的なまでにサディスティックな性癖!!
常軌を逸した過激で暴力的な描写によって、少女たちの監禁や虐待の場面をはじめ、露骨なまでに作家に取り憑いた妄想を描き出す、遺作となった〈大人のためのファンタジー〉。

著者について
アラン・ロブ=グリエ(Alain Robbe-Grillet)
1922年、フランスのブレストに生まれ、2008年、カーンで没した。ヌーヴォー・ロマンを代表する作家であり、映画監督でもある。主な小説に『消しゴム』(1953年。光文社、2013年)、『覗くひと』(1955年。講談社、1999年)、『もどってきた鏡』(1985年、水声社、2018年)、シナリオに『去年マリエンバートで』(1960年、筑摩書房、1969年)などがある。

訳者について
的場寿光(まとばとしみつ)
1977年、福岡県に生まれる。神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、島根大学特別嘱託講師。専攻、20世紀フランス文学。主な著書に、『ベルギーを〈視る〉』(共著、松籟社、2016年)、主な訳書に、カリオラート/ナンシー『神の身振り』(共訳、水声社、2013年)、バディウ/フィンケルクロート『議論して何になるのか』(共訳、水声社、2018年)などがある。

関連書
アラン・ロブ=グリエ もどってきた鏡/芳川泰久訳/2800円

パスカル・キニャール 秘められた生/小川美登里訳/4800円
デイヴィッド・マークソン これは小説ではない/木原善彦訳/2800円
フィリップ・ソレルス 本当の小説/三ツ堀広一郎訳/3000円

《フィクションの楽しみ》

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