12月の新刊:つれづれ草《批評の小径》  

2020年 1月 6日 コメントは受け付けていません。

つれづれ草つれづれ草
《批評の小径》
ジェラール・マセ(著)
桑田光平(訳)

判型:46判上製
頁数:290頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0369-2 C0098
装幀:宗利淳一
12月下旬発売!

エクリチュールの魔力
マンディアルグが「闇のなかの、孤独で美しい詩」と称賛し、詩壇デビューしたジェラール・マセ。
文学だけでなく、映画、哲学、古代史、博物誌、生物学、文化人類学にいたるまで、博覧強記ぶりを発揮しながら、無秩序になることなく混在させた、作家の代表作。

新たな秘密の言語を発明しようとしたスルタン、あらゆる雌イノシシに自らの祖母の名をつける勢子、空想のレシピに興じプロの料理人まがいのフランス人捕虜たち、数の語彙をもたぬアマゾンのピダハン族、この世の果てへとたどり着いた松尾芭蕉、幻想から生み出されたわが兄……


著者について
ジェラール・マセ(Gérard Macé)
1946年、パリに生まれる。詩人、写真家。主な著書に、Le Jardin des langues, Gallimard, 1974, Le Manteau de Fortuny, Gallimard, 1987, Le Dernier des Egyptiens, Gallimard, 1988(『最後のエジプト人』白水社、1995), La mémoire aime chasser dans le noir, Gallimard, 1993(『記憶は闇の中での狩りを好む』水声社、2019), Choses rapportées du Japon, Fata Morgana, 1993, Filles de la mémoire, Gallimard, 2007, La Carte de l’empire, Pensées simples II, Gallimard, 2014, Des livres mouillés par la mer, Pensées simples III, Gallimard, 2016などがある。

訳者について
桑田光平 (くわだこうへい)
1974年、広島県府中市に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。パリ第四大学文学博士。専攻、フランス文学・芸術論。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。主な著書に、『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社、2011)、『写真と文学』(共著、平凡社、2013)、『世界の八大文学賞受賞作から読み解く現代小説の今』(共著、立東舎、2016)、Réceptions de la culture japanaise en France depuis 1945(collectif, Honoré Champion, 2016)、主な訳書に、パスカル・キニャール『さまよえる影たち』(共訳、水声社、2017)などがある。


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