2月の新刊:詳注版 カラマーゾフの兄弟

2020年 1月 16日 コメントは受け付けていません。

カラマーゾフの兄弟_書影詳注版 カラマーゾフの兄弟
ドストエフスキー(著)
杉里直人(訳)

判型:A5判並製(2分冊函入)
頁数:本篇 1116頁/別冊 264頁+別丁16頁
定価:18000円+税
ISBN:978-4-8010-0400-9 C0097
装幀:西山孝司
2月上旬発売!

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信仰と死、家族関係、殺人ミステリー、生への絶望と希望…
ロシア本国での最新の研究成果を反映し、かつ歴代の日・英・仏・独の翻訳をつぶさに検討しながら作りあげられた、本邦16番目となる新訳の、すべてを1冊に収めた本篇と、見落とされて来た聖書テクストへの密かな言及、ドストエフスキーの他の作品との相互参照、物語の核心部に関連する当時の裁判・教育制度の解説、非ロシア人には分かりにくい諺、衣服、風俗の説明等の膨大な注釈を含む、注・解説・年譜篇からなる豪華二巻本。わが国における本作品の翻訳の長い歴史に、新たな局面を切り開く決定版。


訳者について
杉里直人(すぎさとなおと)
1956年、岐阜県に生まれる。早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。現在、早稲田大学、明治大学、東京理科大学非常勤講師。専門は十九世紀ロシア文学・文学理論。主な著書に、『論集 ドストエフスキーと現代』(共著、多賀出版、2001年)、『ロシアフォークロアの世界』(共著、群像社、2005年)などが、主な訳書に、ニコライ・カレートニコフ『モスクワの前衛音楽家』(新評論、1996年)、ミハイル・バフチン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネサンスの民衆文化』(『ミハイル・バフチン全著作』第7巻、水声社、2007年)などがある。

関連書
『罪と罰』をどう読むか 川崎浹+小野民樹+中村邦生/2500円+税
ドストエフスキーと小説の問い 番場俊/5000円+税
ロシアの物語空間 近藤昌夫ほか/3500円+税

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