9月の新刊:美女と野獣《人類学の転回》

2021年 9月 8日 コメントは受け付けていません。

美女と野獣_書影美女と野獣
《人類学の転回》
マイケル・タウシグ(著)
上村淳志+田口陽子+浜田明範(訳)

判型:四六判上製
頁数:285頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0595-2 C0010
装幀:宗利淳一
9月下旬発売!


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美容整形のエスノグラフィ!?
豊胸、ヒップアップ、フェイスリフト、脂肪吸引、ボトックス注射、処女膜再生……サトウキビ・プランテーションのひろがるコロンビアを舞台に、美容整形に身をゆだねる女たちと暴力に手を染める男たちが織りなす、《自然の支配》のおとぎ話。



目次
まえがき

神々からの贈与
エル・メヒカーノ
見たこともない素敵な鳥が飛んでいる
くまのプー
支出
クール
デザイナースマイル
デザイナーボディ
神話大戦
美と切除
爆発する乳房
仮想大学
美の歴史
靴の歴史
地下世界の外科医たち
デザイナーネーム
無法地帯の法
タブーな割れ目
太った子どもと悪魔

謝辞
原注
訳注
参考文献


訳者あとがき

著者について
マイケル・タウシグ(Michael Taussig)
1940年、オーストラリアのシドニーに生まれる。シドニー大学で医学を学び、ロンドン大学で人類学の博士号を取得。コロンビアやベネズエラのアマゾン地域を専門とする文化人類学者。現在、コロンビア大学教授。主な著書に、『南アメリカにおける悪魔と商品フェティシズム』(1980年)、『模倣と他者性』(1993年/邦訳、水声社、2018年)、『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(2006年/邦訳、水声社、2016年)などがある。

訳者について
上村淳志(うえむらあつし)
1975年、東京都に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(社会学)。専門は文化人類学、ラテンアメリカ地域研究。現在、高崎経済大学経済学部非常勤講師。主な訳書に、クリス・ハン+キース・ハート『経済人類学―人間の経済に向けて』(共訳、水声社、2017年)などがある。
田口陽子(たぐちようこ)  
1980年、広島県に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は文化人類学、南アジア地域研究。現在、叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部准教授。主な著書に、『市民社会と政治社会のあいだ―インド、ムンバイのミドルクラス市民をめぐる運動』(水声社、2018年)などがある。
浜田明範(はまだあきのり)
1981年、東京都に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は医療人類学、アフリカ地域研究。現在、関西大学社会学部社会システムデザイン専攻准教授。主な著書に、『薬剤と健康保険の人類学―ガーナ南部における生物医療をめぐって』(風響社、2015年)などがある。

関連書
模倣と他者性――感覚における特有の歴史 マイケル・タウシグ 4000円
ヴァルター・ベンヤミンの墓標――感覚における特有の歴史 マイケル・タウシグ 3800円

非‐場所――スーパーモダニティの人類学に向けて マルク・オジェ 2500円
自然と文化を越えて フィリップ・デスコラ 4500円
反政治機械――レソトにおける「開発」・脱政治化・官僚支配 ジェームズ・ファーガソン 5000円
経済人類学――人間の経済に向けて クリス・ハン+キース・ハート 2500円
流感世界――パンデミックは神話か? フレデリック・ケック 3000円
法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察 ブルーノ・ラトゥール 4500円
変形する身体 アルフォンソ・リンギス 2800円
暴力と輝き アルフォンソ・リンギス 3200円
わたしの声――一人称単数について アルフォンソ・リンギス 3200円
フレイマー・フレイムド トリン・T・ミンハ 4000円
多としての身体――医療実践における存在論 アネマリー・モル 3500円
ケアのロジック――選択は患者のためになるか アネマリー・モル 3200円
作家、学者、哲学者は世界を旅する ミシェル・セール 2500円
部分的つながり マリリン・ストラザーン 3000円
インディオの気まぐれな魂 エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ 2500円


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