10月の新刊:宮川淳とともに《水声文庫》

2021年 10月 14日 コメントは受け付けていません。

宮川淳とともに=カバー.indd宮川淳とともに
《水声文庫》
吉田喜重+小林康夫+西澤栄美子(著)

判型:四六判上製
頁数:164頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0604-1 C0070
装幀:宗利淳一
10月下旬頃発売!

▶直接のご注文はこちらへ◀︎


思い出の余白に
学生時代の宮川淳(みやかわあつし)と誰よりも親しかったのちの映画監督・吉田喜重が宮川との思い出を語ったインタビューと、哲学者・小林康夫が宮川、吉田の二人を戦後思想史のなかに位置づけるテクストを収録。薄明のなかから、宮川淳の後ろ姿が鮮やかに浮かび上がる。


目次
宮川淳の思い出 吉田喜重

エピステーメの衝撃――宮川淳/ミシェル・フーコー/吉田喜重 小林康夫
L’inattente, l’inoublie――44年後の余白に 小林康夫
Requiem 小林康夫

パリ 1976年―77年――「あとがき」にかえて 西澤栄美子

著者について
吉田喜重(よしだきじゅう)
1933年、福井市に生まれる。映画監督。主な作品には、『ろくでなし』(1960年)、『エロス+虐殺』(1969年)、『煉獄エロイカ』(1970年)、『戒厳令』(1973年)、『鏡の女たち』(2007年)、主な著書には、『メヒコ 歓ばしき隠喩』(1984年)、『小津安二郎の反映画』(1998年、いずれも岩波書店)、『贖罪――ナチス副総裁ルドルフ・ヘスの戦争』(文藝春秋、2020年)などがある。
小林康夫(こばやしやすお)
1950年、東京都に生まれる。東京大学名誉教授。哲学者。主な著書には、『不可能なものへの権利』(書肆風の薔薇/水声社、1988年)、『表象の光学』(未来社、2020年)、『絵画の冒険』(東京大学出版会、2016年)、主な訳書には、ジャン゠フランソワ・リオタール『ポスト・モダンの条件』(水声社、1989年)、共編著には、『知の技法』(東京大学出版会、1994年)などがある。
西澤栄美子(にしざわえみこ)
1950年、東京都に生まれる。もと成城大学講師。専攻、美学、フランス文学。主な著書には、『書物の迷宮』(水声社、1996年)、主な訳書には、クリスチャン・メッツ『映画記号学の諸問題』(共訳、1987年)、同『映画における意味作用に関する試論』(共訳、2005年、いずれも水声社)などがある。

関連書
鏡・空間・イマージュ/宮川淳/2500円+税
美術史とその言説[ディスクール]/宮川淳/3800円+税
紙片と眼差とのあいだに/宮川淳/1500円+税
どこにもない都市 どこにもない書物/清水徹゠宮川淳/2500円+税

Comments are closed.