6月の新刊:幽明譚《水声文庫》

2022年 6月 23日 コメントは受け付けていません。

幽明譚幽明譚
《水声文庫》
中村邦生(著)

判型:四六判上製
頁数:296頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0641-6 C0093
装幀:宗利淳一
6月下旬頃発売!


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なつかしい場所を訪ねてはいけない
神田川をさかのぼり、記憶をたどると、あやしく〈過去〉が立ち現れる。
〈過去〉もまた、異界めぐりの時空なのだ。
ドキュメントと夢想のまにまに、変幻する私はどこへ。
あやかしの自伝小説、登場。



目次
Ⅰ 水にさそわれて
 1 運不運のみぎわ――柳橋
 2 思いめぐる、よどみ――浅草橋
 3 もののけ、ようこそ――お茶の水橋

Ⅱ なつかしい場所を訪ねてはいけない
 1 マスク――小桜橋
 2 芭蕉とクリストフォロス異聞――駒塚橋
 3 日比谷公会堂と靴下と――豊橋・中之橋
 4 あの望遠鏡がほしかった――宮下橋
 5 この事件、語りえることはない――錦橋
 6 名言床屋さん――清水橋
 7 オレンジ色の少女と夜学生――寿橋・高砂橋

Ⅲ パラレル縁起譚
 1 夜の果て――淀橋
 2 黄昏の果て――姿不見橋

Ⅳ ホーム・カミング
 1 午睡の部屋――八王子霊園
 2 ホームの少年たち――川崎市蟹ヶ谷
 3 誰からの電話だったのか――兵庫橋
 4 また一人現れた――緑橋
 5 もっと音を大きくしてください――新世界
 6 シマウマ模様のような――久我山
 7 ネヴァ川からどこへ――井の頭池

著者について
中村邦生(なかむらくにお)
1946年、東京都に生まれる。小説家。大東文化大学名誉教授。「冗談関係のメモリアル」で第77回『文学界』新人賞受賞。第112回、114回芥川賞候補。主な小説には、『月の川を渡る』(作品社、2004年)、『チェーホフの夜』(2009年)、『転落譚』(2011年、いずれも水声社)、『芥川賞候補傑作選・平成編2』(共著、春陽堂、2021年。「森への招待」を所収)など。主な評論には、『未完の小島信夫』(共著、水声社、2009年)、『書き出しは誘惑する――小説の楽しみ』(岩波書店、2014年)など。アンソロジーの編著には、『生の深みを覗く』(2010年)、『この愛のゆくえ』(2021年、いずれも岩波文庫)などがある。

関連書
チェーホフの夜/中村邦生/1800円+税
転落譚/中村邦生/2800円+税
ブラック・ノート抄/2500円+税

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