7月の新刊:カミングズの詩を遊ぶ[新装版]

2022年 7月 1日 コメントは受け付けていません。

カミングズの詩を遊ぶカミングズの詩を遊ぶ[新装版]
ヤリタミサコ+向山守(編・訳)

判型:A5判並製
頁数:216頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0659-1 C0098
装幀:四釜裕子
7月下旬頃発売!

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「詩絵」の世界への誘い
独自のタイポグラフィを考案し、常套的な詩の書き方を打破したアメリカの詩人E.E.カミングズ。「何を」よりも「どう」表現するのか。ようこそ、その詩空間へ。



目次

Ⅰ カミングズ作品
〔詩〕
1 〔Humanity i love you〕
2 〔nobody loses all the time〕
3 〔”next to of course god america i〕
4 〔here’s a little mouse)and〕
5 〔since feeling is first〕
6 〔i sing of Olaf glad and big〕
7 〔stand with your lover on the ending earth—〕
8 〔I’m very fond of〕
9 〔who knows if the moon’s〕
10 POEM、OR BEAUTY HURTS MR.VINAL
11 〔a man who had fallen among thieves〕
12 〔voices to voices、lip to lip〕
13 〔here is the ocean、 this is moonlight:say 〕
14 〔this mind made war〕
15 〔hate blows a bubble of despair into〕
16 〔it’s over a(see just〕
17 〔ygUDuh〕
18 〔pity this busy monster、manunkind、〕
19 〔one’s not half two. It’s two are halves of one: 〕
20 〔o by the by〕
21 〔luminous tendril of celestial wish〕
22 THANKSGIVING (1956)
23 〔everybody happy? 〕
24 〔come from his gal’s〕
25 〔devil crept in eden wood〕
26 〔n w〕
27 〔love’s the i guess most only verb that lives〕

〔散文〕
アメリカン・ブリティッシュ・アート・センターで開かれた個展のカタログから
メモリアル・ギャラリーで開かれた個展のカタログから
エズラ・パウンドのこと
『5です』序文
詩人から学生へのアドヴァイス
『ウェイク』10号の「メモ」

Ⅱ 論考
カミングズの詩、あるいは、詩のエッセンス
カミングズのタイポグラフィによる意味の同時多重性と「i」

Ⅲ 解説
ちいさなわた詩がやってくる解説

主要参考文献

あとがき

編訳者・解説者について
ヤリタミサコ
1956年、岩見沢市に生まれる。詩人。高島誠、新倉俊一、藤富保男らに師事。明治学院大学文学部英文学科、社会学部社会学科卒業。東洋英和女学院大学大学院人間科学研究科人間科学専攻修士課程修了(専攻、女性学)。主な著書に、『詩を呼吸する』『ビートとアートとエトセトラ』(ともに2006年)、『私は母を産まなかった/ALLENとMAKOTOと肛門へ』(2012年、いずれも水声社)、『ギンズバーグが教えてくれたこと』(トランジスタ・プレス、2016年)、『月の背骨/向う見ず女のバラッド』(第53回北海道新聞文学賞受賞、らんか社、2019年)、共著に『モダニスト ミナ・ロイの月世界案内』(水声社、2014年)などがある。
向山守(むかいやままもる)
1965年、東京に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科英語英文学専攻博士課程満期退学。現在、静岡福祉大学教授(専攻、英語学)。主な論文に「イエス・アイ・フィール・コーク」(静岡福祉大学紀要、2010年)、「『四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』について」(仁科弘之教授退職記念論文集、2017年)などがある。
原成吉(はらしげよし)
1953年、東京に生まれる。現在、独協大学外国語学部教授(専攻、アメリカ詩)。主な著書に、『アメリカ現代詩入門――エズラ・パウンドからボブ・ディランまで』(勉誠出版、2020年)、『記憶の宿る場所——エズラ・パウンドと20世紀の詩』(共著、思潮社、2005年)、主な訳書に、『チャールズ・オルスン詩集』(共訳、思潮社、1992年)、『ウィリアムズ詩集』(編訳、思潮社、2005年)、ゲーリー・スナイダー『絶頂の危うさ』(思潮社、2007年)などがある。

関連書
ビートとアートとエトセトラ/ヤリタミサコ/2800円+税
詩を呼吸する/ヤリタミサコ/2800円+税
私は母を産まなかった/ALLENとMAKOTOと肛門へ/ヤリタミサコ/2000円+税

モダニスト ミナ・ロイの月世界案内/フウの会/4000円+税

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