9月の新刊:シュルレアリスムへの旅《水声文庫》

2022年 9月 26日 コメントは受け付けていません。

書影_シュルレアリスムへの旅シュルレアリスムへの旅
《水声文庫》
野村喜和夫(著)

判型:四六判上製
頁数:317頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0670-6 C0098
装幀:宗利淳一
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シュルレアリスムの遺産を巡れ
ブルトン、アラゴン、エリュアール、アルトー、シャール、セゼール、瀧口修造、大岡信、吉岡実……現代詩のトップランナーが、シュルレアリスムが生んだ数々の詩を振り返り、この運動によって芽吹いたポエジーを訪ね歩く。懐かしくも新しいシュルレアリスムのための、ガイドブック&探求の書。



目次

第1部 中心への旅

旅の準備/ブルトン+スーポー『磁場』再訪:自動記述をめぐって/パリVSイーハトーブ/ポール・エリュアールと自動記述/トリスタン・ツァラの可能性/アンドレ・ブルトンと『ナジャ』と客観的偶然と/詩人としてのアンドレ・ブルトン/ポール・エリュアールあるいはイメージの明証性/ほんとうはすごいルイ・アラゴン/ロベール・デスノスとその「最後の詩篇」/シュルレアリスムと共同制作/シュルレアリスムの画家たちへの一瞥/夢と狂気/『黒いユーモア選集』をめぐって/先駆者たち/至高点ツアー

第2部 周縁への旅

旅のつづき/無意識という穴/中心と周縁/ジャック・プレヴェールを読む楽しさ/ルネ・シャールとシュルレアリスム/シュルレアリスムと戦争/アントナン・アルトーの痛ましい脳/アンリ・ミショーあるいは遠い内部/ジョルジュ・バタイユあるいは詩への憎悪/フランシス・ポンジュにおける「言葉と物」/エメ・セゼールの衝撃/総合の人オクタビオ・パス/ゲラシム・ルカとは?/ジュリアン・グラックあるいは小説のシュルレアリスム/シュルレアリスムと女性/西脇順三郎『超現実主義詩論』/瀧口修造と左川ちか/「シュルレアリスム研究会」/吉岡実と土方巽/間欠泉/帰途

書誌
あとがき

著者について
野村喜和夫(のむらきわお)
詩人。1951年、埼玉県に生まれる。戦後生まれの世代を代表する詩人のひとりとして、現代詩の先端を走りつづける。詩集に『川萎え』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『現代詩文庫・野村喜和夫詩集』『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『街の衣のいちまい下の虹は蛇だ』『スペクタクル』『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『デジャヴュ街道』『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『花冠日乗』、小説に『骨なしオデュッセイア』『まぜまぜ』、評論に『現代詩作マニュアル』『移動と律動と眩暈と』『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)『哲学の骨、詩の肉』など。英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA)を受賞するなど、海外での評価も高い。フランス文学関係の著作には、『ランボー・横断する詩学』『ランボー「地獄の季節」 詩人になりたいあなたへ』『オルフェウス的主題』『ルネ・シャール詩集 評伝を添えて』などがある。

野村喜和夫の本
風の配分/2800円+税
よろこべ午後も脳だ/3500円+税
オルフェウス的主題/2800円+税
パラタクシス詩学/3000円+税

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