1月の新刊:高松次郎――リアリティ/アクチュアリティの美学

2023年 1月 13日 コメントは受け付けていません。

高松次郎_書影高松次郎
リアリティ/アクチュアリティの美学
大澤慶久(著)

判型:A5判上製
頁数:256頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0674-4 C0070
装幀:宗利淳一
1月下旬頃発売!

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〈真実〉と〈事実〉の果てなき往還の中で
高松次郎の多様な作品に内在する、「リアリティ=真実」/「アクチュアリティ=事実」の美学とは何か。この問いを巡って、作家の思考と作品との間に秘められた、未だ見ぬ回路を切り開く。



目次
序章 

第Ⅰ部 事物経験のリアリティ/アクチュアリティ

第一章 一性の追求――「単体」シリーズ
第二章 部分と全体――「複合体」シリーズ
第三章 「単体」と「複合体」との結節点――《題名》

第Ⅱ部 複製メディアにおけるリアリティ/アクチュアリティ

第四章 コピーと文字作品――《日本語の文字》《英語の単語》
第五章 この物語は未完である――《THE STORY》
第六章 美術と写真の接面――「写真の写真」シリーズ

第Ⅲ部 リアリティ/アクチュアリティの美学――その思想的背景をめぐって

第七章 近代主義と理性/意識の問題――李禹煥との対談を基礎に
第八章 自己の永久革命――サルトルの脱自構造との関連性

終章


参考文献
図版一覧
あとがき

著者について
大澤慶久(おおさわよしひさ)
1981年、神奈川県に生まれる。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、東京藝術大学大学院美術研究科美学研究室教育研究助手、関東学院大学非常勤講師。専攻、近・現代美術史、美学。主な論文に、「高松次郎《日本語の文字》《英語の単語》再考――複製メディア時代の芸術作品におけるオリジナルとコピーの問題を軸に」(『美学』257号、2020年)、「ローレンス・ウィナーの『意図の宣言』――ソル・ルウィットとジョセフ・コスースとの比較を通じて」(『カリスタ』27号、東京藝術大学美学・藝術論研究会、2021年)などがある。

関連書
世界拡大計画/高松次郎/4000円+税
不在への問い/高松次郎/4500円+税
高松次郎を読む/真武真喜子・神山亮子・沢山遼・野田吉郎・森啓輔編/4000円+税
高松次郎/言葉ともの――日本の現代美術1961-72 光田由里/3000円+税

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