2月の新刊:国境を越える日本アナーキズム——19世紀末から20世紀半ばまで

2024年 2月 14日 コメントは受け付けていません。

書影_国境を越える日本アナーキズム 9.17.54国境を越える日本アナーキズム
19世紀末から20世紀半ばまで
田中ひかる(編)

判型:A5判上製
頁数:294頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0794-9 C0031
装幀:宗利淳一
2月中旬発売!

▶直接のご注文はこちらへ◀︎

日本アナーキズム史の再検討
幸徳、大杉に限らず、エスペラント語などを駆使し、手紙・雑誌・パンフレットを介して、世界各地と交流してきた日本のアナーキズム。石川三四郎の「土民生活」の着想源、日本に触発されたロシア革命の元闘士、大杉の思想を吸収した朝鮮共産主義者、世界へ発信し続けた延島英一、反戦平和運動と連対する日本アナキスト連盟……国境を飛び越えたアナーキーな実践例から日本におけるアナーキズムを捉え直す。



目次

はじめに:国境を越えた視点から見たアナーキズム史/田中ひかる

第I部 日本と世界とのつながり――19世紀末から1930年代まで

第1章 日本のアナーキストによる国境を越えたつながり(1)――一九世紀末から大逆事件まで/田中ひかる
第2章 日本のアナーキストによる国境を越えたつながり(2)――東アジアの連帯/田中ひかる
第3章 日本アナーキズムにおけるインターナショナリズムと延島英一/後藤彰信
第4章 徴兵忌避者のグローバル・アナーキズム――ニコライ・ペトロフ゠パヴロフの函館と大連における活動とその意義/山本健三

第II部 日本から世界へ、世界から日本へ

第5章 植民地朝鮮におけるアナーキズム伝播――朝鮮共産主義運動と大杉栄/小野容照
第6章 石川三四郎における地球の思考――ヨーロッパ滞在から土民生活へ/森元斎
第7章 第二次世界大戦後の日本における国境を越えるアナーキストたち――WRI(戦争抵抗者インターナショナル)と山鹿泰治らとの交流に焦点を当てて/田中ひかる

資料編
資料1 大杉栄らの殺害に関する通信文(1923年10月10日付)
資料2 朴烈と金子文子らの逮捕に関する日本からの報告(1923年10月25日付)
資料3 在米朝鮮人アナーキスト雑誌『黒風』第2巻第8号(1931年8月、ロサンゼルス刊)より
資料4 『婦人戦線』編集部からの書簡(1930年3月)
資料5 『婦人戦線』編集部からの書簡(1930年9月15日付)

編者/執筆者について
田中ひかる(たなかひかる)
1965年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専攻、社会思想史。現在、明治大学教授。主な著書に『ドイツ・アナーキズムの成立――『フライハイト』派とその思想』(御茶の水書房、2002年)、『アナキズムを読む――〈自由〉を生きるためのブックガイド』(編著、皓星社、2021年)、『社会運動のグローバルな拡散――創造・実践される思想と運動』(編著、論創社、2023年)などがある。

後藤彰信(ごとうあきのぶ)
1956年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻、社会思想史。主な著書に『日本サンジカリズム運動史』(啓衆新社、1984年)、『石川三四郎と日本アナーキズム』(同成社、2016年)などがある。
山本健三(やまもとけんそう)
1971年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専攻、政治思想史。現在、島根県立大学教授。主な著書に『帝国・〈陰謀〉・ナショナリズム――「国民」統合過程のロシア社会とバルト・ドイツ人』(法政大学出版局、2016年)などがある。
小野容照(おのやすてる)
1982年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専攻、朝鮮近代史。現在、九州大学大学院人文科学研究院准教授。主な著書に『朝鮮独立運動と東アジア 1910-1925』(思文閣出版、2013年)、『韓国「建国」の起源を探る――三・一独立運動とナショナリズムの変遷』(慶應義塾大学出版会、2021年)などがある。
森元斎(もりもとなお)
1983年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専攻、哲学・思想史・文化研究。現在、長崎大学大学院准教授。主な著書に『具体性の哲学――ホワイトヘッドの知恵・生命・社会への思考』(以文社、2015年)、『アナキズム入門』(筑摩書房、2017年)などがある。

Comments are closed.