3月の新刊:ヴァレリー、愛の第二章—あるいはカトリーヌ・ポッジ
2026年 3月 9日 コメントは受け付けていません。
ヴァレリー、愛の第二章
あるいはカトリーヌ・ポッジ
松田浩則(著)
判型:A5判上製
頁数:487頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0960-8 C0098
装幀:宗利淳一
3月下旬発売!
ヴァレリー最大の事件、「K事件」とは――
「ヨーロッパの知性」と称された詩人の創作活動の影には寡作の文学者カトリーヌ・ポッジの姿があった。
二つの知性は七年の恋愛関係のうちに愛と憎しみを増幅させ、『カイエ』の共同編集、想像妊娠、自殺未遂、盗作疑惑、栄光への嫉妬、エクリチュールによる解放……そして破局へと至る。ヴァレリーとカトリーヌ双方の日記、書簡を読み解く、「血塗られた」二人の評伝。
【目次】
ヴァレリーと「事件」
カトリーヌ・ポッジ――無名の作家
共鳴する二人のナルシス
快楽と苦痛のゆくえ
王様の施しもの
エクリチュールと双頭の蛇
呪われた1921年10月23日
ダンテの相のもとに
ヴァンスへの旅
剽窃と創造
絶望と欲望の稲妻
断頭台の上のヴァレリー
『アニェス』
別れ、あるいは解放
【著者について】
松田浩則(まつだひろのり)
1955年、福島県に生まれる。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学名誉教授。主な著書に、『ポール・ヴァレリー『アガート』訳・注解・論考』(共著、筑摩書房、1994年)、『ヴァレリーにおける詩と芸術』(共著、水声社、2018年)、『愛のディスクール ヴァレリー「恋愛書簡」の詩学』(共著、水声社、2020年)、ヴァレリー関係の主な訳書に、ドニ・ベルトレ『ポール・ヴァレリー 1871-1945』(法政大学出版局、2008年)、ポール・ヴァレリー『ヴァレリー・セレクション 上・下』(共訳、平凡社、2005年)、『コロナ/コロニラ』(共訳、みすず書房、2010年)、『ヴァレリー集成 Ⅵ〈友愛〉と対話』(共編訳、筑摩書房、2012年)、アンドレ・ジッド/ピエール・ルイス/ポール・ヴァレリー『三声書簡 1888-1890』(共訳、水声社、2016年)などがある。また、エリック・ファーユの小説作品の翻訳に『長崎』(2013年)、『わたしは灯台守』(2014年)、『エクリプス』(2016年)、『プラハのショパン』(以上、いずれも水声社、2022年)などがある。
【関連書】
ヴァレリーにおける詩と芸術/三浦信孝・塚本昌則(編)/5000円+税
愛のディスクール――ヴァレリー「恋愛書簡」の詩学/森本淳生・鳥山定嗣(編)/3000円+税
三声書簡 1888-1890/アンドレ・ジッド+ピエール・ルイス+ポール・ヴァレリー(著) 松田浩則+山田広昭+塚本昌則+森本淳生(訳)/8000円+税