3月の新刊:ロマンティック・バレエ――女性像・制度・物語構造
2026年 3月 9日 コメントは受け付けていません。
ロマンティック・バレエ
女性像・制度・物語構造
高橋由季子(著)
判型:四六判並製
頁数:360頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-1003-1 C0073
装幀:齋藤久美子
3月下旬発売!
なぜ、バレエの主役は女性になったのか
かつてバレエのメインダンサーは男性だった――芸術の名のもとに観客の欲望をかきたて、女性を舞台中央に踊り出させた、19世紀のパリ・オペラ座。バレエ史を塗り替えた鮮烈なるパラダイムシフトを多角的に読みとく!
【目次】
はじめに
序 バレエ史概観
ルイ14世と宮廷バレエ/宮廷バレエ理論/音楽劇の歴史/トラジェディ・アン・ミュジック/オペラ゠バレエ/オペラ゠バレエ理論/バレエ・ダクシオン/仮面と重衣装の批判/絵画的統一の理想/新しいダンス/バレエ・リュス
Ⅰ 成立と隆盛
第1章 プレ・ロマンティック・バレエ
ロマンティック・バレエ以前のスターと衣装/プレ・ロマンティック・バレエの時代/身体技法の発展
第2章 照明の発展と舞台演出の変化
観客席の照明/蝋燭とオイル・ランプ/ガス灯/ガス灯の演出/あかり枠/フットライト/側面・上部照明/ライムライト
第3章 ロマンティック・バレエの隆盛
政権とオペラ座の変化/ロマンティックの概念/ロマンティック・バレエの特徴/白いバレエと純粋性の表象/ポワント技法と飛翔の表現
第4章 ロマン主義的スターダンサー
マリー・タリオーニ/ファニー・エルスラー/カルロッタ・グリジ
Ⅱ 対としての女性像
第5章 象徴的女性像
キリスト教における女性/善と悪/賢女と魔女/近代の女性像/物語バレエの女性像/妖精/宿命の女(ファム・ファタル)
第6章 スターダンサーと下級ダンサー
メディアとスターダンサー/ゴーチエの舞踊批評/脚とエロティシズム/絵画のなかの下級ダンサー/娯楽空間と価値低下/男性ダンサーの周縁化
Ⅲ 物語の単純化
第7章 ロマンティック・バレエの物語
《ラ・シルフィード》/《ジゼル、またはウィリたち》/《コッペリア、あるいは琺瑯の眼をした娘》/その他のロマンティック・バレエ作品/作品傾向の変遷
第8章 クラシック・バレエへの転換
ロシアのバレエ史/《眠れる森の美女》(1829)/《眠れる森の美女》(1890)/《白鳥の湖》(1877初演/1895蘇演)
おわりに
注
引用・参考文献一覧
人名索引
作品名索引
あとがき
【著者について】
高橋由季子(たかはしゆきこ)
東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科身体表象文化学専攻博士後期課程修了。博士(表象文化学)。現在、学習院大学非常勤講師。専攻は、舞踊学、バレエ史や服飾史などの文化研究。主な論文には「ロマン派バレエにおける女性ダンサーのイメージについて」(『学習院大学人文科学論集』21号、2023年)などがある。
【関連書】
オペラ/音楽劇研究の最前線/佐藤英・大西由紀・岡本佳子・萩原里香・森本頼子=編/6500円+税
身体の言語――18世紀フランスのバレエ・ダクシオン/川野惠子/5000円+税