4月の新刊:『三島由紀夫 〈表面〉の思想』

2013年 3月 23日 コメントは受け付けていません。

e4b889e5b3b6e794b1e7b480e5a4ab_cover三島由紀夫  〈表面〉の思想

川上陽子

A5判上製/275頁/定価=4000円+税
ISBN978-4-89176-949-9 C0095 3月末日〜4月1日頃発売!




〈私〉という牢獄——。

明晰かつ鍛錬された思考をもって戦後文学/思想を牽引した三島由紀夫にとって、〈私〉とは誰だったのか?
『仮面の告白』『金閣寺』から『豊饒の海』にいたる代表作の精緻な分析を通して、現実/虚構/言語/肉体に囚われた作家の〈表面〉をあぶりだす試み。

《本書でとりあげたような三島由紀夫の小説作品の最大の魅力、そしておもしろさは、〈私〉からの脱獄の試みが、作品世界内で展開するのみならず、〈作者〉という〈個〉によって構築された作品構成そのものにおいても——その土台に亀裂を入れることなどによって——繰り返しなされていた点にあった。》

Comments are closed.