2月の新刊 :《フィクションのエル・ドラード》『対岸』

2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。

対岸=カバー対岸

フリオ・コルタサル

寺尾隆吉訳

装幀=宗利淳一

 

四六判上製/184頁/定価=2000円+税

978-4-89176-954-3 C0397 好評発売中

 
空気のように軽いコルタサルの文章は、強烈な力で吹きつけて我々の心にイメージと幻影をかき立てる。(オクタビオ・パス)

 ボルヘスと並ぶアルゼンチン代表作家による幻の処女短編集。
怪奇・幻想的な作品からSF的想像力を遺憾なく発揮した作品まで、フィクションと現実のあいだで戯れる珠玉の13編。
短編小説というジャンルとテーマについて持論を披瀝した貴重な講演「短編小説の諸相」もあわせて収録。

【著者】
フリオ・コルタサル(Julio Cortázar) 1914年、ベルギーのブリュッセルに生まれ、1984年、パリに没した。1918年、両親とともにアルゼンチンへ戻り、幼少から読書三昧の日々を送る。1937年から45年までの地方教員時代を経て、すこしずつ詩や短編小説の創作を手掛けるようになる。1951年、短編集『動物寓意譚』を発表した後にパリへ移り、以降『遊戯の終わり』(1956年)、『秘密の武器』(1959年)、『すべての火は火』(1966年)などの短編集を書き続けた。1963年発表の『石蹴り遊び』でラテンアメリカ文学のブームに合流し、多くの作家と親交した。1960年代後半以降は、キューバの革命政府を積極的に支持し、ニカラグアのサンディニスタ民族解放戦線を支援したほか、軍事独裁政権反対運動に加担したが、晩年まで『愛しのグレンダ』(1980年)、『ずれた時間』(1982年)などの秀作を書き続けた。

【訳者】
寺尾隆吉(てらおりゅうきち) 1971年、愛知県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授。専攻、現代ラテンアメリカ文学。主な著書には、『フィクションと証言の間で――現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作』(松籟社、2007年)、『魔術的リアリズム――20世紀のラテンアメリカ小説』(水声社、2012年)、主な訳書には、セルヒオ・ラミレス『ただ影だけ』(水声社、2013年)、フアン・カルロス・オネッティ『別れ』(水声社、2013年)などがある。

好評発売中! (価格税別)
【フィクションのエル・ドラード】
ただ影だけ セルヒオ・ラミレス 2800円
孤児 フアン・ホセ・サエール 2200円
境界なき土地 ホセ・ドノソ 2000円
別れ フアン・カルロス・オネッティ 2000円

【コルタサルの作品】
すべての火は火 2300円

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