1月の新刊:《フィクションの楽しみ》『バルバラ』

2014年 7月 30日 コメントは受け付けていません。

バルバラバルバラ

アブドゥラマン・アリ・ワベリ

林俊訳

四六判上製/184頁/定価=2000円+税

装幀=宗利淳一

978-4-8010-0016-2 C0097 好評発売中
 
沈黙と苦痛に声を与える。
ジブチ文学の本邦初紹介。

死ぬ前に証言する、
消滅する前に書く。
植民地時代の悪弊、帝国主義列強の支配、氏族独裁主義の迷妄と内紛……
血塗られたジブチの歴史的悲劇、混迷する日常のなかで格闘する、ワイス、ディレイタ、ヨニス、アナブら4人の若者の抵抗を描く実験的心理小説。

【著者】
アブドゥラマン・アリ・ワベリ(Abdourahman A. Waberi) 1965年、ジブチ(当時はフランス領ソマリ海岸)の首都ジブチに生まれる。1985年、フランス政府の給費留学生として内地に赴き、カーンおよびディジョンに在住。しばらく教職に就いたのち、1994年、処女作『影のない国』(ベルギー王立アカデミー・フランス語圏文学大賞およびパリのアルベール・ベルナール賞受賞)、1996年、『遊牧民手帳』(アフリカ文学大賞受賞作)発表の頃から作家生活に入る。フランス語圏のポストコロニアル文学の旗手のひとり。ル・クレジオはノーベル賞受賞受諾スピーチをワベリに献呈した。『トランジット』(2003)、『アフリカ共和国』(2006)、『涙の通り道』(2009)など多数の作品が、すでに英語、ドイツ語等に翻訳され、高い評価を受けている。

【訳者】
林俊(はやしたかし) 1950年、広島県三原市に生まれる。通訳、翻訳業。日本文藝家協会会員。著書に、『アンドレ・マルロオの「日本」』(中央公論社、1993)、『小松清 ヒューマニストの肖像』(共著、白亜書房、1999)、編著に『藤尾龍四郎作品集』(ギャラリー毛利、1995)、訳書に、イエルーン・ブラウワーズ『うわずみの赤』(水声社、2001)などがある。

【林俊の本】
うわずみの赤 イエルーン・ブラウワーズ 1800円+税

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