10月の新刊:《批評の小径》『オペラティック』

2014年 12月 29日 コメントは受け付けていません。

opera《批評の小径》
オペラティック


ミシェル・レリス 大原宣久・三枝大修訳
四六判上製/265頁/定価3000円+税
978-4-8010-0060-5  C0098  好評発売中!
装幀=宗利淳一

レリス美学の精髄!

作家/民族学者/美術批評家/闘牛愛好家などさまざまな顔をもつレリス。
レリスはオペラに何を見て、何を得たのか? 幼少期からオペラに親しみ、深い影響を受けてきた作家の未発表草稿をまとめた、異色のオペラ論。

《私がオペラに見出すものは、祝祭的な雰囲気のなかで味わう、純粋に美的な楽しみだ。つまり、まぎれもない、愛好家としての楽しみである。
まじりっけのないこうした楽しみ(哲学的、道徳的な省察とはまったく関係なしに、ただ美しさだけを堪能すること)をオペラに期待してしまう》——本文より


ミシェル・レリス(Michel Leiris)  一九〇一年、パリに生まれ、一九九〇年、サン=ティレールに没した。作家、民族学者。シュルレアリスム運動に参加したのち、脱退。全四巻の自伝的作品『ゲームの規則』や、『幻のアフリカ』など、多数の作品を残した。
大原宣久(おおはらのりひさ)  一九七七年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学助教(フランス現代文学)。
三枝大修(さいぐさひろのぶ)  一九七九年、千葉県生まれ。ナント大学博士課程修了。成城大学経済学部専任講師(フランス近代詩)。

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