8月の新刊:模範小説集《セルバンテス全集④》

2017年 7月 28日 コメントは受け付けていません。

模範小説集模範小説集
《セルバンテス全集④》
樋口正義・斎藤文子・井尻直志・鈴木正士(訳)

判型:A5判上製
頁数:728頁
定価:10000円+税
ISBN:978-4-8010-0174-9 C0397
装幀:西山孝司
8月7日頃発売!


〈真実〉を映す〈虚構〉の物語
『ドン・キホーテ』の商業的成功に自信をつけたセルバンテスが、日々の暮らしに倦み疲れた人々に「罪のない気晴らし」を供するために書き上げた小説集。
二匹の犬が哲学的議論を戦わせ、狂人が人々に真理を語り明かし、スペイン・地中海世界を舞台として、数々の波瀾万丈の恋と冒険が展開される。「ありえない」出来事を「ありそう」に思わせる、短篇作家セルバンテスの技が光る珠玉の12編。

目次
読者への序文
レモス伯爵への献辞

ジプシー娘
寛大な恋人
リンコネーテとコルタディーリョ
イギリスのスペイン娘
びいどろ学士
血の力
嫉妬深いエストレマドゥーラの男
麗しき皿洗い娘
二人の乙女
コルネリア夫人
偽りの結婚
犬の対話
【付録】にせの伯母さん――一五七五年にサラマンカで起きた真実の物語

訳注

『模範小説集』について/樋口正義


訳者について
樋口正義(ひぐちまさよし)
一九四一年生まれ。龍谷大学名誉教授。おもな著書に、『ドン・キホーテ事典』(共編著、行路社、二〇〇五)、『小学館西和中辞典』(共編著、小学館、一九九〇)が、おもな訳書に、セルバンテス『模範小説集』(行路社、二〇一二)がある。
斎藤文子(さいとうあやこ)
一九五六年生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。おもな著書に、『「ドン・キホーテ」を読む』(共著、行路社、二〇〇五)が、おもな訳書に、ロベルト・ボラーニョ『はるかな星』(白水社、二〇一五)がある。
井尻直志(いじりなおし)
一九五五年生まれ。現在、関西外国語大学外国語学部教授。おもな著書に、『スペイン内線とガルシア・ロルカ』(共著、南雲堂フェニックス、二〇〇七)が、おもな訳書に、『ボルヘス詩集』(共訳、思潮社、一九九八)がある。
鈴木正士(すずきまさし)
一九六〇年生まれ。現在、琉球大学法文学部准教授。おもな著書に、『「ドン・キホーテ」における創造世界――非騎士道世界から騎士道物語世界への変換行為をとおして』(行路社、二〇〇八)が、おもな訳書に、ホセ・マリア・プラサ『ぼくのドン・キホーテ』(行路社、二〇〇六)がある。

セルバンテス全集
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