8月の新刊:穢れなき太陽

2018年 8月 26日 コメントは受け付けていません。

穢れなき太陽穢れなき太陽
ソル・ケー・モオ(著)
吉田栄人(訳)

判型:四六判上製
頁数:242頁
定価:2200円+税
ISBN:978−4−8010−0356−9 C0097
装幀:齋藤久美子
8月下旬発売!


マヤ語による、はじめての「世界文学」
メキシコの先住民社会を取り巻く抑圧的な規範のなかで生きる落伍者や弱者たち。
彼らに差す一筋の光を丹念に描きながら、伝統的なモラルそのものを批判した、「先住民文学」の新しい地平を切り開く、民族誌的ファンタジー。

目次
村の娘タビタ
生娘エベンシア
老婆クレオパ
見張りを頼まれた悪魔
ユダとチェチェンの木
酒は他人の心をも傷つける
闘牛士
占い師の死
森に消えた子供
白い蝶
ドン・マシート
穢れなき日

訳者あとがき

著者について
ソル・ケー・モオ(Sol Ceh Moo)  
1968年、メキシコ国ユカタン州カロットムル村に生まれる。作家。2007年に「闘牛士」、2010年に「占い師の死」でユカタン大学が主催する文学コンクールでマヤ語部門最優秀賞を受賞。2014年には『女であるだけで』によってメキシコ教育省のネサワルコヨトル文学賞を受賞。その他に、『母テヤの気持ち』(2008年)、『太鼓の響き』(2011年)などがある。

訳者について
吉田栄人(よしだしげと)
1960年、熊本県天草市(現在)に生まれる。広島大学大学院社会科学研究科博士後期課程中途退学。現在、東北大学大学院国際文化研究科准教授。専攻、ラテンアメリカ民族学。主な著書には、『メキシコを知るための六〇章』(明石書店、2005年)などがある。

関連書
《ブラジル現代文学コレクション》
エルドラードの孤児 ミウトン・ハトゥン/武田千香訳/2000円+税
老練な船乗りたち ジョルジ・アマード/高橋都彦訳/3000円+税
家宝 ズウミーラ・ヒベイロ・タヴァーリス/武田千香訳/1800円+税

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