6月の新刊:音楽の憎しみ《パスカル・キニャール・コレクション》

2019年 6月 12日 コメントは受け付けていません。

音楽の憎しみ音楽の憎しみ
《パスカル・キニャール・コレクション》
パスカル・キニャール(著)
博多かおる(訳)

判型:四六判上製
頁数:214頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010- 0228-9 C0397
装幀:滝澤和子
6月下旬頃発売!

音楽という暴力、音楽という闇
誕生以前から、音楽とともに人は存在した――
否応なく魅了する反面、人を呪縛し心を引き裂く、音楽なるものと、
いかにして人は生きてきたのか。
オルガン奏者の家系に生まれた作家/音楽家ならでは視点から、ギリシャ神話、ホロコースト、文学的題材を逍遥し、人類の初源から音楽を問う、孤高の思索/詩作。

著者について
パスカル・キニャール(Pascal Quignard)
1948年、ノルマンディー地方ユール県に生まれる。父方は代々オルガン奏者の家系で、母方は文法学者の家系。レヴィナスのもとで哲学を学び、ガリマール社に勤務したのち、作家業に専心。古代と現代を縦横無尽に往来し、時空を超えたエクリチュールへ読者を誘う作品を精力的に発表しつづけている。

訳者について
博多かおる (はかたかおる)
東京大学卒業、同大学大学院およびパリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。現在、上智大学文学部フランス文学科教授。主な著書に、『十九世紀フランス文学を学ぶ人のために』(世界思想社、2014年、共著)、主な訳書に、『ガンバラ――バルザック芸術/狂気小説選集2』(水声社、2010年)、バルザック「ゴリオ爺さん」(『ポケットマスターピース03 バルザック』所収、集英社、2015年)、パスカル・キニャール『約束のない絆』(水声社、2016年)などがある。

パスカル・キニャール・コレクション
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