9月の新刊:ドゥルーズ 魂の技術と時空・生起–動

2019年 9月 11日 コメントは受け付けていません。

ドゥルーズドゥルーズ 魂の技術と時空・生起–動
〈意味〉を現働化する
中田光雄(著)

判型:A5判上製
頁数:320頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0446-7 C0010
装幀:宗利淳一
9月中旬発売!

「存在」はいかにして「行為」となるか?
カントは近代的な理性能作の基底に「魂の奥底に作働する隠れた技術」を垣間見た。ドゥルーズはマイモンによるカント批判から出発してカント的ア・プリオリを能力論・微分論・差異論をもって発生論的に捉え直し、「時間–空間」を成立させる「時空-生起動」(dynamisme spatio-temporel)の『差異と反覆』から「ロゴスの下のドラマ」としての「第四人称」動態の分析・開削を通じて『意味の論理学』という「第四次元」の現働化に向かう。

目次
第一部 理念、発生、創造――『差異と反覆』、カント論をめぐって

第一章 所与と発生――カントvsマイモン
第二章 超越論的–発生――カントvsドゥルーズ
第三章 発生と展開
第四章 展開と成就 理念論(その二)
結章 現働化–動と「創造」観念

第二部 意味、生起、創造――『意味の論理学』をめぐって

序章 『差異と反覆』から『意味の論理学』へ
第一章 意味と産出
第二章 意味と生起
結章 意味と創造



著者について
中田光雄(なかたみつお)
1939年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。パリ大学大学院哲学科博士課程修了。仏国文学博士(哲学)(Doc. es Lettres)。筑波大学名誉教授。仏国学術勲章。
主な著書に、『現代を哲学する』(理想社、2008年)、『政治と哲学』(上下、岩波書店、2002年)、『哲学とナショナリズム』(水声社、2014 年)、『抗争と遊戯』(勁草書房、1987年)、『ハイデガー哲学は反ユダヤ主義か』(共編著、水声社、2015年)、『ベルクソン哲学』(東京大学出版会、1977年)、『ベルクソン読本』(共著、法政大学出版局、2005年)、『文化・文明』(創文社、1990年)、『正義、法‐権利、脱‐構築』(創 文社、2008年)、『現代思想と〈幾何学の起源〉』(水声社、2014年)、『差異と協成』(水声社、2014年)、『創造力の論理:テクノ・プラクシ オロジー序論』(創文社、2015年)、『デリダ 脱–構築の創造力』(水声社、2017年)、『21世紀のソシュール』(共著、水声社、2018年)、『意味と脱–意味』(水声社、2018年)などがある。

中田光雄の本
哲学とナショナリズム――ハイデガー結審 4000円+税
ハイデガー哲学は反ユダヤ主義か――「黒ノート」をめぐる討議(共編著) 3000円+税
現代思想と〈幾何学の起源〉――超越論的主観から超越論的客観へ 4000円+税
差異と協成――B・スティグレールと新ヨーロッパ構想 5000円+税
デリダ 脱–構築の創造力――メタポリアを裁ち起こす 5000円+税
意味と脱–意味――ソシュール、現代哲学、そして…… 4000円+税

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