6月の新刊:ニホンジン《ブラジル現代文学コレクション》

2022年 6月 6日 コメントは受け付けていません。

ニホンジン_書影 ニホンジン
《ブラジル現代文学コレクション》
オスカール・ナカザト(著)
武田千香(訳)

判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0648-5 C0397
装幀:宗利淳一
6月下旬発売!

試し読み◀▶直接のご注文はこちらへ◀︎

日系人作家によるジャブチ賞受賞作
1908年6月18日、ブラジルのサントス港に、781人の労働移民を乗せた一隻の船「笠戸丸」が到着する──。後に世界最大の日系人コミュニティが形成されることになるかの地で、希望に胸を膨らませたヒデオ・イナバタは、いつか故郷に帰る日を夢見ながら、農場オウロ・ヴェルジで身を粉にして働くことになるのだが……。


著者について
オスカール・ナカザト(Oscar Nakasato)
1963年、パラナ州マリンガに生まれる。日系三世のブラジルの作家。サンパウロ州立大学大学院において修士号(文学理論・比較文学)および博士号(ブラジル文学)を取得。現在、パラナ連邦工科大学教授。2011年に発表した『ニホンジン(Nihonjin)』でベンヴィラー賞とニッケイ文学賞を受賞し、翌12年にはジャブチ賞(小説部門)を受けた。長編小説にはほかに『二人(Dois)』(2017年)がある。

訳者について
武田千香(たけだちか)
1962年、神奈川県に生まれる。現在、東京外国語大学大学院教授。専攻、ブラジル文学・文化。主な著書に、『千鳥足の弁証法』(東京外国語大学出版会、2013年)、『ブラジル人の処世術』(平凡社、2014年)、主な訳書に、マシャード・ジ・アシス『ドン・カズムッホ』(光文社、2014年)、ミウトン・ハトゥン『エルドラードの孤児』(2017年)、ズウミーラ・ヒベイロ・タヴァーリス『家宝』(2017年、ともに水声社)などがある。

関連書
《ブラジル現代文学コレクション》

Comments are closed.