2月の新刊:グロサ《フィクションのエル・ドラード》

2023年 2月 3日 コメントは受け付けていません。

書影_グロサグロサ
《フィクションのエル・ドラード》
フアン・ホセ・サエール(著)
浜田和範(訳)

判型:四六判上製
頁数:273頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0700-0 C0397
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!


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フアン・ホセ・サエールは現代アルゼンチン最高の作家だ、という言い方は彼の作品にふさわしくない。より正確には、サエールはあらゆる言語において現在最高の作家の一人だと言わねばならないだろう。――リカルド・ピグリア

《語り》への強迫的衝動
1961年10月23日の朝、二人の青年アンヘル・レトとマテマティコが〈街〉の目抜き通り21ブロックを一時間ほど共に散歩する。両者とも出席が叶わなかった詩人ワシントンの誕生日会の詳細を耳にしたマテマティコは、散歩のさなかその真相をレトに語って聞かせるが……

プラトン、ジョイス、フロベール、ボルヘスら巨人たちの文業を受け止めつつ《同一の場所、同一の
一度 ひとたび
》を語り明かそうと試みる、ひとつの広大な物語世界。



著者について
フアン・ホセ・サエール(Juan José Saer)
1937年、アルゼンチンのサンタフェ州セロディーノにシリア系移民の息子として生まれ、1959年、ロサリオ大学で法学、ついで哲学を専攻するものの中退、以後雑誌などの仕事をこなしながら創作に従事する。1968年、「ヌーヴォー・ロマン」研究の名目で奨学金を得てパリへ渡り、以後フランスに定住。創作活動の傍ら、1971年からはレンヌ大学で文学を講じた。2005年、パリに没した。代表作に、『傷痕』(1969年)、『孤児』(1983年、以上邦訳、水声社)、『好機』(1987年)、『捜索』(1994年)、『雲』(1997年)、『ラ・グランデ』(2005年、未完)といった長編小説のほか、評論集『フィクションの概念』(1997年)や、詩集『語りの技法』(1977年)などがある。

訳者について
浜田和範(はまだかずのり)
1980年、東京都に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、慶應義塾大学専任講師。専攻は現代ラテンアメリカ文学。主な著書には、『抵抗と亡命のスペイン語作家たち』(共著、洛北出版、2013年)、主な訳書には、フェリスベルト・エルナンデス『案内係』(水声社、2019年)、オラシオ・カステジャーノス・モヤ『吐き気』(水声社、2020年)がある。

関連書
フィクションのエル・ドラードシリーズ

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