11月の新刊:襲撃《フィクションのエル・ドラード》

2016年 11月 16日

襲撃襲撃
《フィクションのエル・ドラード》
レイナルド・アレナス(著)
山辺弦(訳)

判型:四六判上製
頁数:200頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-89176-960-4 C0397
装幀:宗利淳一
11月25日頃発売!

《人類の未来に関する一種の乾いた寓話であり、おそらくは20世紀に書かれた最も壮絶な本だ。》(レイナルド・アレナス)

徹底的なまでの暗黒世界
舞台は唯一無二の独裁者「超厳師」が支配する絶対的な独裁国家。自由を剥奪され「けだもの」として扱われている国民には、ひたすら体制に奉仕するための強制労働が命じられているディストピア社会……。
非人道的な抑圧システムが張り巡らされた世界で、禁止された《囁き》を密告し、違反者たちを抹殺する取締員として頭角を現した主人公は、首都を離れ各地を粛清して回る旅に出る。その狙いはただ一つ、母親を探し出して亡き者にするという妄執的な渇望だった……
キューバの亡命作家レイナルド・アレナスによる自伝的五部作の最後を飾る衝撃的な作品。
Read the rest of this entry »

 

11月の新刊:混沌と抗戦――三島由紀夫と日本、そして世界

2016年 11月 16日

書影混沌と抗戦
三島由紀夫と日本、そして世界
井上隆史/久保田裕子/田尻芳樹/福田大輔/山中剛史(編)

判型:A5判並製
頁数:472頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0201-2 C0095
装幀:西山孝司
11月25日発売!


〈三島由紀夫〉を掻き回す

世界文学、天皇概念、宗教思想、革命論争、同時代作家・文化との連関、そして11・25――
国内外30名を超える豪華執筆陣による多彩な三島論を一挙に結集。豊饒なる混沌に満ちた三島由紀夫の淵源へと肉迫し、いまだ謎に包まれたその全体像を闡明する。(国際三島由紀夫シンポジウム記念論集)

執筆者――
井上隆史/松本徹/イルメラ・日地谷゠キルシュネライト/ドナルド・キーン/徳岡孝夫/平野啓一郎/芥正彦/高橋睦郎/スーザン・J・ネイピア/四方田犬彦/デニス・ウォシュバーン/竹本忠雄/中村哲郎/J・キース・ヴィンセント/ダミアン・フラナガン/浜崎洋介/南相旭/梶尾文武/久保田裕子/有元伸子/武内佳代/田尻芳樹/田中裕介/遠藤不比人/福田大輔/エリック・ローラン/佐々木孝次/原和之/広瀬大介/ジェームズ・レイサイド/宮本亜門/細江英公/三輪太郎/山中剛史/佐藤秀明
Read the rest of this entry »

 

11月の新刊:『罪と罰』をどう読むか――〈ドストエフスキー読書会〉

2016年 11月 7日

ピクチャ 3
『罪と罰』をどう読むか
〈ドストエフスキー読書会〉
川崎浹+小野民樹+中村邦生(著)

判型:四六判上製
頁数:256頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0204-3 C0098
装幀:齋藤久美子
11月14日発売!

黄昏のペテルブルグを彷徨するラスコーリニコフは誰を殺したのか?

日本や海外の様々な文学作品や思想に言及しつつ,『罪と罰』を冒頭からエピローグまで丁寧に読み解き、十九世紀ロシアの社会情勢、物語論など、多様な観点から論じる。初読の手引きとしても,再読の手掛かりとしても格好の『罪と罰』入門書。ロシア人独特の正式名称や愛称を併記した「登場人物一覧」や,『罪と罰』邦訳の歴史の深さがわかる「邦訳一覧」をあわせて収録。
Read the rest of this entry »

 

11月の新刊:ポカホンタスのいる湖景/移住者たち《アルノ・シュミット・コレクション》

2016年 11月 2日

書影_ポカホンタスポカホンタスのいる湖景/移住者たち
《アルノ・シュミット・コレクション》
アルノ・シュミット(著)
和田洵(訳)

判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-8010-0211-1 C0397
装幀:滝澤和子
好評発売中!

『ポカホンタスのいる湖景』はわたしのもっとも好きな作品だ。
(ギュンター・グラス)


デーブリーン、グラス、クノー、カルヴィーノが賞賛した、現代ドイツ文学の鬼才の著作集、刊行開始!
ある夏の休暇、避暑地の湖で出会った男女4人の情景を、あまりに美しく、あまりに猥雑に描いたために「神の冒涜とポルノグラフィー」で訴えられた問題作、『ポカホンタスのいる湖景』。第2次大戦後、家を失ったドイツ人難民の辛苦と安息を求める旅を活写した『移住者たち』――現代的感覚にそった新たな散文形式「フォト・アルバム」で現代ドイツ文学を刷新した2編。自作解説のエッセイも収録。
Read the rest of this entry »

 

11月の新刊:サドのエクリチュールと哲学、そして身体

2016年 11月 2日

書影_サドのエクリチュール
サドのエクリチュールと哲学、そして身体

鈴木球子(著)

判型:A5判上製
頁数:273頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0203-6 C0098
装幀:宗利淳一
11月17日頃発売!


美徳と悪徳の彼岸

「サドは歴史に翻弄されただけではない。サドの身体は歴史を横切り、それを手玉に取ったのだ。この猥褻な聖侯爵は、その作品とその実在を通して、我々に一つの哲学的難問を突きつけたのである!」――鈴木創士
理性によって秩序が編制された啓蒙の時代に、同時代の文芸・思想を捻じ曲げるようにして「道徳」を、そして「自然」を暴力的に書き綴った彼の戦略と射程を見極める。
Read the rest of this entry »

 

10月の新刊:対話/インタヴュー集成《ヘンリー・ミラー・コレクション》

2016年 11月 2日

ピクチャ 3対話/インタヴュー集成
《ヘンリー・ミラー・コレクション》
ヘンリー・ミラー(著)
松田憲次郎+中村亨+鈴木章能+泉澤みゆき(訳)

判型:四六判上製
頁数:284頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0005-6 C0398
装幀:宗利淳一
10月17日発売!


座談の醍醐味

「ジャック・ケルアックとともにミラーの自作朗読をレコードで聞いたことがある。彼のガラガラ声は、私たち二人を安堵させるものだった。それは庶民的で、全面的かつ根本的にアメリカ的なものだった」というロバート・クリーリーの言葉を彷彿とさせるミラーの対話/インタヴュー。1950年代から70年にかけて、自らの創作活動、パリでの生活、友人・愛した女性たちとの関係など多岐にわたるテーマを縦横に語る。
Read the rest of this entry »

 

10月の新刊:方法異説《フィクションのエル・ドラード》

2016年 10月 24日

方法異説 書影方法異説
《フィクションのエル・ドラード》
アレホ・カルペンティエール(著)
寺尾隆吉(訳)

判型:四六判上製
頁数:328頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-89176-961-1 C0397
装幀:宗利淳一
10月25日頃発売!

カルペンティエールは文学技法の粋を凝らして魔術的世界を生み出した。
(マリオ・バルガス・ジョサ)


〈永遠の独裁制〉を描く傑作
太平洋と大西洋の両方に海岸線をもつ架空の国を舞台に、独裁者〈第一執政官〉を主人公に据え、デカルト的理性のパロディとして「啓蒙的暴君」というラテンアメリカ世界の類型的独裁者の堕落・腐敗を象徴的に描き出す、カルペンティエール随一の傑作長編。
Read the rest of this entry »

 

10月の新刊:作家、学者、哲学者は世界を旅する《人類学の転回》

2016年 10月 24日

作家、学者、哲学者作家、学者、哲学者は世界を旅する
《人類学の転回》
ミシェル・セール(著)
清水高志(訳)

判型:四六判上製
頁数:227頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0198-5 C0010
装幀:宗利淳一
10月24日発売!


〈哲学〉における幹–細胞を見いだす――。

21世紀になり新たに勃興したモノやノン・ヒューマンを巡るさまざまな思索や、人類学の存在論的転回(オントロジカル・ターン)とも深く絡み合いながら、諸学問の歴史にまつわる知見の膨大な蓄積を背景に、セールの思想の画期的な新展開が、ここに語られる。
Read the rest of this entry »

 

10月の新刊:崇高点――ブルトン,ランボー,カプラン

2016年 10月 18日

ピクチャ 7崇高点
ブルトン,ランボー,カプラン
ジョルジュ・セバッグ(著)
鈴木雅雄(訳)

判型:A5判並製
頁数:285頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0146-6 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!


シュルレアリスムの発明した特異な時間の体験とは?

ブルトンが『第二宣言』で記した,シュルレアリスムにとっての「精神の一点」が実際に南仏の渓谷にあるとしたら……親友の命日に出会った女性に,その面影がみいだせるとしたら……ブルトンの残した秘密のメッセージの回路に電気を流し,その磁界へと読者を誘うシュルレアリスムの観光=実践案内書! 図版多数、著者へのインタビューも収録。
Read the rest of this entry »

 

10月の新刊:〈もの派〉の起源――石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割《水声文庫》

2016年 10月 18日

スライド1〈もの派〉の起源
石子順造・李禹煥・グループ〈幻触〉がはたした役割
《水声文庫》
本阿弥清(著)

判型:四六判上製
頁数:265頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0202-9 C0070
装幀:宗利淳一
10月25日発売!


〈幻触〉とは何か?

斎藤義重や高松次郎の影響で誕生したとされる〈もの派〉。
だがそこには、美術批評家の石子順造とともに静岡で活躍するグループ〈幻触〉の存在があった。
〈もの派〉以上に〈もの派〉的な、独自の作品を作っていた〈幻触〉の活動を詳らかにし、〈もの派〉の真実に迫る!
60年代美術史の真実!
Read the rest of this entry »

 

9月の新刊:多としての身体――医療実践における存在論《人類学の転回》

2016年 10月 5日

多としての身体多としての身体
医療実践における存在論
《人類学の転回》
アネマリー・モル(著)
浜田明範・田口陽子(訳)

判型:四六判上製
頁数:286頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0196-1 C0010
装幀:宗利淳一
好評発売中!

一つの〈真実〉ではなく、多重的な〈実践〉に向かって――。
アクター・ネットワーク・セオリーの旗手の一人である著者が、オランダの大学病院を調査し、動脈硬化と呼ばれる一つの病が、様々な行為や場所、診断と治療の相互作用のなかで、複数性を帯びて存在していることを説得的に論じる。人類学の存在論的転回に多大な影響を与えた民族誌。
Read the rest of this entry »

 

9月の新刊:カルティエ=ブレッソン――二十世紀写真の言説空間

2016年 9月 20日

書影カルティエ=ブレッソン
カルティエ=ブレッソン

二十世紀写真の言説空間
佐々木悠介(著)

判型:A5判上製
頁数:400頁+別丁24頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0197-8 C0072
装幀:宗利淳一
好評発売中!


20世紀最大の写真家の全貌

写真というメディアの美的価値を左右する言説において、つねにその中心にいた写真家アンリ・カルティエ=ブレッソン。20世紀を代表する写真家はいかなる言説によって受容されていたのか? 写真をとりまく言説分析とイメージ分析のクロスジャンル的なアプローチによって新たなカルティエ=ブレッソン像を提示し、20世紀写真史を書き換える野心的な試み。
Read the rest of this entry »

 

9月の新刊:宮澤賢治の「序」を読む

2016年 9月 18日

宮沢賢治
宮澤賢治の「序」を読む

淺沼圭司(著)

判型:四六判上製
頁数:232頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0170-1 C0095
装幀:宗利淳一
好評発売中!



賢治生誕120年。
《賢治の詩を読むことは、かれのエクリチュールにふれることであり、その声を聞くことにほかならない》

『春と修羅』『春と修羅 第二集』『注文の多い料理店』につけられた短い「序」を読みとくことで、話すように書く詩人のありかた、生、その願いをたどる書き下ろし評論。
Read the rest of this entry »

 

8月の新刊:石蹴り遊び《フィクションの楽しみ》

2016年 9月 17日

石蹴り遊び石蹴り遊び
《フィクションの楽しみ》
フリオ・コルタサル(著)
土岐恒二(訳)

判型:四六判上製
頁数:579頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0193-0 C0097
装幀:宗利淳一
好評発売中!


二通りの読み方をもつ開かれた書物

読者を共犯者に,旅の道連れに,仕立てあげること――。『ユリシーズ』の実験的技法を用いながら,パリ,そしてブエノスアイレスを舞台に現代人の苦悩を描いた,ラテンアメリカ文学屈指の野心作。
Read the rest of this entry »

 

8月の新刊:青春譜

2016年 9月 16日

青春譜
青春譜

武隈信夫(著)

判型:四六判上製
頁数:104頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0195-4 C0092
装幀:滝澤和子
好評発売中!



下町生まれ、船橋市在住の歌人による処女歌集。
昔懐かしい何気ない日常の光景と、歌人の青春の情景が鮮明に甦る172首。
瑞々しい旋律が流れる。
Read the rest of this entry »

 

8月の新刊:小島信夫長篇集成⑩ 各務原・名古屋・国立/残光【全巻完結!】

2016年 8月 15日

小島信夫長篇集成10各務原・名古屋・国立/残光
小島信夫長篇集成⑩
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=平井杏子
月報=大竹昭子・吉増剛造・柿谷浩一
判型:A5判上製
頁数:496頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0120-6 C0393
装幀:西山孝司
8月26日発売!

「小説が進むにつれて人物は『いとおしさ』を増して行く」というのであれば、遺著『残光』は、愛と赦しに満ちた世界である。作中、小島はいくども涙を流す。涸渇した喉から叫び声も漏れず、一滴の涙すら出なかった目から、縷々と涙が流れ出るのだ。(平井杏子「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!
小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、最終配本=全巻完結!
「アイコさん、ノブさんが来たんだよ。コジマ・ノブさんですよ」
人間の生と愛を追究するとともに、小説の限界へと果敢に挑み続け、その交点に稀代未聞の小説世界を築いた小島信夫。作家とその家族が生きている現実、友人の作家たち、過去の小説、不確かな記憶、そして忘却。すべてを取りこみながら創作を続けた著者が最晩年に見出した、究極の愛のかたちとは……?
講演録を書き継ぐうち、記憶障害の老妻との日々や原稿締切への不安、国立の住居や商店街の模様など様々な話題へと脱線していく奔放な小説空間『各務原・名古屋・国立』、薄明に消えゆく記憶を自作の読み直しの作業の中につなぎ止めようとする遺作『残光』を収録。

★《小島信夫長篇集成》は本巻で全巻完結となります。長らくご愛読いただき、まことにありがとうございました。全巻購読者特典は現在鋭意編集中です。完成次第お届けいたしますので、今しばらくお待ちください。
Read the rest of this entry »

 

8月の新刊:マンガ研究13講

2016年 8月 5日

マンガ研究 書影
マンガ研究13講

小山昌宏・玉川博章・小池隆太(編)

判型:四六判並製
頁数:443頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0168-8 C0095
装幀:齋藤久美子
8月20日頃発売!



マンガ研究の格好の入門書

「マンガ」を論じる上で必要な基礎知識をテーマ別に紹介し,多角的な視点を提示する格好の入門書。
「物語」「キャラクター」などを読み解く表現的な視点から,「観光」「ジェンダー」などの社会的な論点,そして「作家・編集者」や「同人誌」といったマンガ産業をとりまく環境までカバーする,最もアクチュアルかつ包括的な講義テキスト。
Read the rest of this entry »

 

7月の新刊:小島信夫長篇集成⑨ 静温な日々/うるわしき日々

2016年 8月 2日

小島長篇集成9静温な日々/うるわしき日々
小島信夫長篇集成⑨
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=中村邦生
月報=小橋めぐみ・尾崎真理子・小嶋俊明
判型:A5判上製
頁数:456頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0119-0 C0393
装幀:西山孝司
好評発売中!

平穏と異変が重なり合う日々を生きる、本巻の二つの長篇に描かれた主人公とその妻のやりとりを読んでいると、記憶の底が撹てられ、折々の場面で交わした小島信夫との会話が甦ってくる。(中村邦生「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!

小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、第9回配本。
アルコール中毒とその後遺症に苦しみ入院先を転々とする中年の息子、その介護の疲労から健忘症を患った再婚の妻。日に日に記憶を失いゆく妻と子を前に、老作家は何を思い、何を願うのか……。混沌を極める現代社会における家族と老いの問題を痛ましいながらも軽妙に描き、生の淵源を照らし出す。
Read the rest of this entry »

 

8月の新刊:ベル・エポックの音楽家たち――セザール・フランクから映画の音楽まで

2016年 8月 1日

書影_ベル・エポックベル・エポックの音楽家たち
セザール・フランクから映画の音楽まで
フランソワ・ポルシル(著)
安川智子(訳)

判型:四六判上製
頁数:595頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0169-5 C0073
装幀:西山孝司
8月1日発売!


音楽と諸芸術の知られざる交流史

1870年から1940年までのフランス第三共和政は,まさにラヴェルの時代。それはドビュッシーが道を拓き,サティが超然とし,「六人組」が跳ねっ返り,メシアンが深化させた,フランス音楽の《ベル・エポック》。しかし,彼らの周りには,数多くの才能が煌めいていた。フランク,シャブリエ,デュカス,ルーセル,ケックラン,ブーランジェ,ミヨー,ジョベール,ボードリエ……文学・美術・舞台・音楽・映画との交感に満ち溢れた,知られざる百花繚乱のフランス音楽を総覧する!
Read the rest of this entry »

 

7月の新刊:フランス名婦伝

2016年 8月 1日

名婦伝_書影
フランス名婦伝

ロベール・シャール(著)
松崎洋(訳)

判型:A5判上製
頁数:512頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0191-6 C0098
装幀:西山孝司
7月26日発売!


再発見!
300年の眠りから醒めた18世紀フランスの傑作長篇小説

生涯にわたり、作品は個人によってではなく、共同体によってこそ書かれるべきだと考え、「匿名」を貫き通した謎めいた小説家が、その透徹した眼差しによって、18世紀の恋愛を、貴くも厄介な人間の自然な情念を克明に描いた代表作!
Read the rest of this entry »