7月の新刊:アイリッシュ・アメリカンの文化を読む

2016年 7月 13日

アイリッシュアイリッシュ・アメリカンの文化を読む
結城英雄+夏目康子(編)
夏目博明+河原真也+西垣内磨留美+妻鹿裕子+伊達雅彦+吉川信+戸田勉(著)

判型:A5上製
頁数:236頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0192-3 C0098
装幀:齊藤久美子
6月25日発売!

 

17世紀からはじまったアイルランドからの移民が「想像上の共同体」アメリカでどのような役割をはたしたか。

アイルランド移民の歴史をケネディ家の光と闇,アン・サリヴァンの生涯,オスカー・ワイルドの講演,そして『風と共に去りぬ』,『ダイ・ハード』など文学・映画作品をとりあげ多彩な視点から考察する。
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『テラ・ノストラ』刊行記念イベントのお知らせ

2016年 7月 4日

本田誠二×佐々木敦「『テラ・ノストラ』の小説世界」

ピクチャ 1今年5月に刊行後、ご好評をいただいているカルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』(本田誠二訳)のトークイベントがジュンク堂池袋本店にて8月12日(金)に開催されます。外国文学ファンの話題となった作品について理解を深めるチャンスはまたとありません。これから読まれる方、まだ読んでいない方、読み終わった方はぜひお気軽に足をお運びください。

「多くの外国文学ファンにながらく待ち望まれてきたカルロス・フエンテスの大著『テラ・ノストラ』の翻訳が5月に刊行されました。2段組にして1000ペー ジを超えるこの大作を前に、読者はその重厚感に驚き、尻込みしてしまうかもしれません。ですが、ひとたび好奇心と読書欲に駆られて小説のページをめくった 読者は、その驚天動地の小説世界に魅了されることでしょう。
旧世界・新世界・別世界の3部作からなる『テラ・ノストラ』の世界観は、イベロアメリカの歴史全体を小説として登場させ、その背景には『ドン・キホーテ』の影響が見え隠れします。このイベントでは、本書の訳者でスペイン文学がご専門の本田 誠二氏と、批評家の佐々木敦氏をお招きし、この驚くべき書物の魅力を存分に語っていただきます。
よみあぐねている人には格好の入門となり、現在読まれている人には新たな読みの視点を与え、すでに読まれている人にはさらなる理解の手掛かりを与えるイベントとなることでしょう。」

登壇者紹介
本田誠二(ほんだ・せいじ)
1951年生まれ。神田外語大学教授。専攻はスペイン黄金世紀文学。主な著書に、『セルバンテスの芸術』(水声社、2005年)。主な訳書に、フアン・ゴイティソロ『スペインとスペイン人』(水声社、2015年)など。

佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家、HEADZ代表。主な著書に、『ニッポンの文学』(講談社現代新書、2016年)、『例外小説論―「事件」としての小説』(朝日選書、2016年)、『ゴダール言論―映画・世界・ソニマージュ』(新潮社、2016年)など。

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■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。

http://honto.jp/store/news/detail_041000019258.html?shgcd=HB300

開催日時:2016年8月12日(金)
場所:ジュンク堂書店池袋本店
時間:19:00開場 19:30開演 〜 21:00終了予定
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5
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7月新刊:《ドン・キホーテ》見参! ーー狂気を失った者たちへ

2016年 6月 22日

書影(ドン・キホーテ見参)《ドン・キホーテ》見参!
狂気を失った者たちへ
桑原聡

判型:四六上製
頁数:312頁
定価:2500円+税
ISBN:978−4−8010−0190−9 C0098
装幀:西山孝司
7月5日発売!

 

「高貴なる人生」を歩むには? 登場人物たちの、魂を震撼させる数々の名言を頼りにスペイン古典文学の金字塔『ドン・キホーテ』を再読、そのヒントを探る。

《不条理の雄叫びが,現代を打つ──「うねる憧れ」が,見事に描き切られている。ドン・キホーテの夢に,著者の生き方が共振しているに違いない。随所にきらめく熱い「祈り」が,この古典を現代に甦らせたのだ。恋する騎士に,わが脳髄は軋(きし)み続けた。》(著述家・執行草舟)
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6月新刊:やっぱりあきらめられない民主主義

2016年 6月 22日

【書影】民主主義やっぱりあきらめられない民主主義
内田樹+平川克美+奈須りえ(著)

判型:四六並製
頁数:163頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0187-9 C 0036
装幀:齋藤久美子
6月27日発売!




《「やっぱりあきらめられない」ということは、つまり、「かなりあきらめている」ということなんです(笑)。》

昨今、なにかにつけて耳にする「民主主義」とは、そもそも一体どのようなものなのか。民主主義は、ほかの政体とどのように異なり、どのような働きを担い、そしてなぜ重要だと考えられているのか。こうした素朴な疑問に立ち返り、現代日本における民主主義の「実感」を、思想家・文筆家・政治家が探り当てる。これからの民主主義と付き合っていくための、民主主義「再」入門!
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『人形の文化史』刊行記念イベントのお知らせ

2016年 6月 22日

ピクチャ 1香川檀×阿部賢一「ロボットと球体関節人形のルーツへ――ヨーロッパの人形文化を文学・芸術から語る」

今年3月に刊行後、ご好評をいただいている香川檀編『人形の文化史――ヨーロッパの諸相から』のトークイベントを開催します。
近年、日本でもひそかなブームになっている「人形」について、編者の香川檀先生(武蔵大学)と、中東欧の文化に詳しい阿部賢一先生(東京大学)に、その人形文化の奥深い歴史について語っていただきます。人形を制作している方、また人形文化に関心のある方など、お気軽にご参加ください。

「古来より人間が自らの似姿としてつくりだし、様々な関係を結んできた「人形(ひとがた)」。その意義や魅力について、ヨーロッパ、とくにチェコ・ポーランド・ドイツなど、歴史的に豊かな人形文化の土壌を育んできた地域の文学・芸術から考えていきます。
フィギュアやロボットが溢れる現代文化を理解するためには、まずは西洋の奥深い人形芸術に親しむ必要があります。
中東欧の現代文学・芸術の研究者である阿部賢一さんと、ドイツのモダンアート・前衛芸術の研究者である香川檀さんが、『人形の文化史』をもとに、人形に託して表現された人間の歴史と心理のひだを存分に語りあいます。」(B&BのHPより)
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6月の新刊:【ペレック生誕80周年記念刊行】 傭兵隊長 《フィクションの楽しみ》

2016年 6月 22日

傭兵隊長書影傭兵隊長
《フィクションの楽しみ》
ジョルジュ・ペレック(著)
塩塚秀一郎(訳)

判型:四六上製
頁数:232頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0189-3 C0097
装幀:宗利淳一
6月27日発売!


ペレック生誕80周年記念!
実力を認められ、優雅な生活を送っていた贋作者ガスパール。過去の傑作を真に創造すべく、ダ・メッシーナの『傭兵隊長』に挑んだことで、破滅への序曲が始まる……
失われたアイデンティティと殺人、そして地下トンネルからの脱走、縺れゆく無数の糸。
『人生 使用法』『眠る男』といった代表作の原点であり、作家の没後30年に発見された、幻の<処女作>!
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6月の新刊:【ペレック生誕80周年記念刊行】眠る男《フィクションの楽しみ》

2016年 6月 22日

眠る男眠る男
《フィクションの楽しみ》
ジョルジュ・ペレック(著)
海老坂武(訳)

判型:四六上製
頁数:200頁
定価:2200円+税
ISBN:978−4−8010−0185−5 C0010
装幀:宗利淳一
6月25日発売!


ペレック生誕80周年記念!
〈眠る〉ことによって時代の空気に耐えた、ある男の物語ーー
パリを彷徨する一人の青年の日常を細部にいたるまで活写しながら、60年代のフランスにただよう〈空気〉と〈孤独〉を描いた傑作がついに復刊!
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6月の新刊:いつかはみんな野生にもどる――環境の現象学《エコクリティシズム・コレクション》

2016年 6月 22日

野生に戻るいつかはみんな野生にもどる
環境の現象学
《エコクリティシズム・コレクション》
河野哲也(著)

判型:四六上製
頁数:277頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0188-6 C0090
装幀:滝澤和子
好評発売中!


「私たちは、ある場所の中で、ある時間の流れの中で、身体の働きの一部として考える」(本文より)
 7月8日朝日新聞朝刊「折々のことば」にて取り上げられました!

内容紹介
メキシコのチェチェン・イツァ,パタゴニア,モニュメント・バレー,ヨセミテ渓谷,コルシカ島,そしてフクシマを訪れ著者がその地,そこでの時間のなかで経験し,そのうえでエマーソン,ソロー,ミューア,和辻哲郎,串田孫一,林京子らの作品を読み解き自然と文明のあり方を哲学する。
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6月の新刊:三声書簡 1888-1890

2016年 6月 22日

三声書簡三声書簡 1888-1890
アンドレ・ジッド+ピエール・ルイス+ポール・ヴァレリー(著)
松田浩則+山田広昭+塚本昌則+森本淳生(訳)

判型:A5上製
頁数:695頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0166-4  C 0097
装幀:西山孝司
好評発売中!


フランス文学を知る上での第一級の資料。
ジッド、ルイス、ヴァレリーというフランスを代表する作家3人が、1888年〜1890年の青春期に交わした189通の往復書簡集。文学青年として早熟したジッド−ルイスの友情にはじまり、早くから才能の片鱗を見せていたヴァレリーがそこに加わる……この3者のやりとりはやがて、互いに文学意識を高めていく類例をみない“トリオ”となっていく。
フランス文学、さらには近代文学一般について考える上での貴重なテクスト。
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6月の新刊:エクソダス――アートとデザインをめぐる批評

2016年 6月 22日

ピクチャ 5エクソダス
アートとデザインをめぐる批評
暮沢剛巳(著)

判型:四六並製
頁数:331頁
定価:3200円+税
ISBN:978-4-8010-0167-1  C0070
装幀:齋藤久美子
好評発売中!



〈越境〉する思考の軌跡
現代アート/デザイン批評の分野で注目されてきた著者が、ながらく新聞・雑誌・展覧会カタログなどに寄せた文章を集成する批評集。
現代美術をエコロジーの観点から考察する第Ⅰ部「アートの中のエコロジー」。長期にわたってデザイン雑誌に書きついだコラムを集めた第Ⅱ部「Inspiration」。フィールドワークのように国内外の展覧会を紹介する第Ⅲ部「現代美術の履歴書+α」。ミュージアムとデザインを論じた第Ⅳ部「アーカイヴとデザイン」。マンガやアニメの批評を集めた第Ⅴ部「ポストモダンの視覚文化」。
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6月の新刊:(不)可視の監獄

2016年 6月 22日

(不)可視の監獄(不)可視の監獄
サミュエル・ベケットの芸術と歴史
多木陽介(著)

判型:四六上製
頁数:372頁
定価:4000円+税
ISBN:978−4−8010−0186−2 0070
装幀:宗利淳一
好評発売中!



内容紹介
これまで深く考察されてこなかったベケットと監獄との親密な関係を探究しながら、現代に生きるわれわれの実存を閉じ込めてきた〈(不)可視の監獄〉を浮き彫りにする、イタリア在住の演出家による渾身のベケット論。
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6月の新刊:小島信夫長篇集成⑧ 寓話 

2016年 6月 22日

小島長篇8書影寓話
小島信夫長篇集成⑧
編集委員=千石英世・中村邦生
編集協力=柿谷浩一
解説=保坂和志
月報=古谷利裕・阿部公彦・吉増剛造・柿谷浩一

判型:A5判上製
頁数:568頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0118-3 C0393
装幀:西山孝司
好評発売中!


『寓話』は読むこちらがひたすら熱に浮かされるような小説だ、私は読み出すと早々に本を投げて駆け出したくなった、他にそこまで興奮したのは三十になるまで読むのを避けていた『罪と罰』のラストちかく、二人のやりとりの途中私は大阪に向かう新幹線に乗っていたが私は窓を割って飛び降りたくなった。(保坂和志「解説」より)

著者生誕100年&没後10年記念出版!
小島信夫のすべての長篇小説を網羅するシリーズ、第8回配本。
ある日、かつて書いた長篇『墓碑銘』の主人公から、作者の「私」のもとへ電話がかかってきた。やがて届いた長大な暗号書簡を「私」はひたすらに解読し続けるのだが……。過去の作品、そのモデルとなった人物や物事、古今東西の文学作品、同時代のテレビ番組、実在の小説家や作者の友人知人、手紙、電話、暗号……錯雑と渾沌の渦中へと読者を掻っ攫う、稀代未聞の小説空間。
数多くの作家やアーティストに影響を与え続けてきた問題作、待望の復活!!
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5月の新刊:リトル・ボーイ 《フィクションの楽しみ》

2016年 6月 22日

リトルボーイ書影リトル・ボーイ
《フィクションの楽しみ》
マリーナ・ペレサグア(著)
内田吉彦(訳)

判型:四六上製
頁数:248頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0161-9 C0097 
装幀:西山孝司
好評発売中!


本邦初紹介となるスペイン文学の新星が、〈ヒロシマ〉の悲劇を描く問題作!
原爆投下によって被爆し、その後数奇な体験を重ねた女性の半生をめぐる表題作をはじめ、傷つけられ、虐げられ、極限状態で苦悩する人々の不条理な姿を幻想的筆致のうちに描き出し、生の淵源をまばゆく照射する。
ドライで静謐な筆致、アグレッシヴな性描写、痛ましくときにグロテスクな物語世界によって、人間の深奥に隠されたおぞましさに肉迫する13の物語。
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5月の新刊: マラーナの女たち ≪バルザック 愛の葛藤・夢魔小説選集 3≫

2016年 6月 21日

バルザック3書影マラーナの女たち
オノレ・ド・バルザック(著)
私市保彦+加藤尚宏+大下祥枝+奥田恭士+東辰之介(訳)

判型:四六上製
頁数:400頁
定価:3800円+税
ISBN:978−4−8010−0143−5 C0397 
装幀:滝沢和子
好評発売中!



内容紹介
十三世紀から続く、娼婦の家系のラ・マラーナは、娘ジュアナの将来を憂い、厳しく娘の貞操を守っていた。そこに遊び人のモンテフィオーレ侯爵が現れて……
血に呪縛された女の生き様を描いた表題作ほか、「オノリーヌ」「シャベール大佐」「フィルミアーニ夫人」「徴募兵」の五篇。
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5月の新刊:つながりを求めて

2016年 6月 21日

書影(つながりを求めて)つながりを求めて
シャルトルの翡翠
小島俊明(著)

判型:四六並製
頁数:276頁
定価:2500円+税
ISBN:978−4−8010−0147−3 C0095
装幀:齋藤久美子
好評発売中!



内容紹介
《フランスの文芸批評家ジャン・ピエール・ジョシュアから私のフランス語俳句集によせられた評言を読み返すことによって、「過去と現在、自然と人間、東洋と西洋とを仲立ちする詩語」という言葉に目が覚めました。そうして嬉しいことに、ジューヴ、バルチュス、十字架の聖ヨハネ、奥村一郎、武満徹、長谷川等伯……とのつながりが得られました。》(「あとがき」より)
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5月の新刊:失われるのは、ぼくらのほうだ《エコクリティシズム・コレクション》

2016年 6月 21日

失われる失われるのは、ぼくらのほうだ
《エコクリティシズム・コレクション》
野田研一(著)

判型:四六上製
頁数:381頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0141-4 C0090
装幀:滝澤和子
好評発売中!




内容紹介
自己投影としての自然ではなく,あくまでも他者としての自然。近代文学の流れのひとつを継承するネイチャーライティング(エマソン『自然』,ソロー『ウォールデン』,宮崎駿『もののけ姫』,藤原新也『東京漂流』など)を概観しエコクリティシズムの視点からその〈自然/他者〉と〈自己〉との交感を多面的に考察する。
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3月の新刊:戦争・詩的想像力・倫理

2016年 6月 15日

戦争/詩的想像力/倫理戦争・詩的想像力・倫理
アイルランド内戦、核戦争、北アイルランド紛争、イラク戦争
伊達直之/堀真理子/佐藤亨/外岡尚美(著)

判型:A5上製
頁数:399頁
定価:3500円+税
ISBN:978-4-8010-0157-2 C0090
装幀:齋藤久美子
好評発売中!


内容紹介:
20世紀以降の世界各地でおこるテロ、民族紛争、内戦。この混迷の時代に芸術、文学はいかに対峙するのか。『オイディープス王』、『勝負の終わり』、『しあわせな日々』、『アルカイダへの旅』ほかギリシア劇にインスパイアされた作品を解読し、〈癒し〉〈倫理〉の視点からも考察する。
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5月新刊:テラ・ノストラ

2016年 5月 16日

ピクチャ 1テラ・ノストラ
《フィクションの楽しみ》
カルロス・フエンテス(著)
本田誠二(訳)

判型:四六上製
頁数:1091頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0129-9 C0097
装幀:宗利淳一
好評発売中!


《我らの大地》を物語る、ラテンアメリカ文学の金字塔。メキシコを代表する作家が残した畢生の大作、待望の完訳!

征服者スペインによって始まったメキシコ成立の物語を、神話・小説的な想像力をもちいて批判的読解/創造する現代ラテンアメリカ小説の傑作。

スペイン王家のフェリペ2世や狂女フアナなどの実在の人物たちと、ドン・キホーテやドン・フアンなどの架空の登場人物たちを斬新な手法で錯綜させ、イベロアメリカ全体に影響を及ぼす征服者の悲劇を、旧世界・新世界・別世界の3部構成で物語る世紀の叙事詩! Read the rest of this entry »

 

J・G・バスケスを芥川賞作家と読む

2016年 4月 20日

世界が最も注目するラテンアメリカ作家 2冊同時刊行記念
J・G・バスケスを芥川賞作家と読む


主催:東京外国語大学総合文化研究所
登壇者:小野正嗣・柳原孝敦・久野量一
司会:和田忠彦

今年1月に小社より刊行した『コスタグアナ秘史』の著者、フアン・ガブリエル・バスケスについての講演会が催されます。東京外国語大学総合文化研究所が主催している「series 翻訳を考える2016」の第1回目として、小社刊行の『コスタグアナ秘史』の訳者・久野量一先生(東京外国語大学)と、松籟社より刊行の『物が落ちる音』の訳者・柳原孝敦先生(東京大学)の訳者2名と、芥川賞作家・小野正嗣先生とともにJ・G・バスケスの作品を読解します。
 世界が最も注目する作家の作品を、芥川賞作家はいかに読むのでしょうか。外国文学の“今”が分かるイベントに、ぜひ足をお運びください。
詳細は以下のリンクよりをご覧ください。
J・G・バスケスを芥川賞作家と読む


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日時:2016年4月26日(火)18:00〜19:30
会場:東京外国語大学総合文化研究所研究講義棟 4F 422
入場無料
事前予約不要
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5月新刊:中村真一郎手帖⑪

2016年 4月 20日

中村真一郎手帖11
中村真一郎手帖⑪
中村真一郎の会(編)
判型:A5判並製
頁数:96頁
定価:1000円+税
ISBN978-4-8010-0164-0 C0091 4月下旬発売予定
装幀者:齋藤久美子

内容紹介:
堀辰雄、立原道造との関連によって中村真一郎の新たな側面を浮き彫りにするシンポジウム記録「堀辰雄、立原道造、そして中村真一郎」の他、中村真一郎とその周辺に関する論考やエッセイなどを多数収録する、中村真一郎研究の最前線。

目次:
協同作用と堀辰雄 渡部麻実
軽井沢という「故郷」 岡村民夫
中村真一郎《からの・への》堀辰雄・立原道造 竹内清己
他者の視点の獲得 田口亜紀
木洩れ日のなかの写真と鹿 小山正孝と中村真一郎
美しい本を求めて 山村光久
メキシコ雑感 井上隆史
遠望の先に 高遠弘美
中村真一郎に甦るネルヴァル 小林宣之
近況/短信/趣意書/会則

関連書:
【中村真一郎手帖】
*各界の論者による評論やエッセイなどを収める、中村真一郎研究の最前線
*①号〜⑪号まで刊(毎年5月ごろ刊)
*定価1000円+税(⑧号のみ1500円+税)

【中村真一郎の本】
小説構想への試み/2800円+税
続・小説構想への試み/4000円+税
中村真一郎 青春日記/池内輝雄・傳馬義澄編/5000円+税
城北綺譚/解説=菅野昭正/1800円+税
日本古典にみる性と愛/解説=沓掛良彦/2500円+税
全ての人は過ぎて行く/解説=飯島耕一/3000円+税
戦後文学の旗手 中村真一郎/鈴木貞美/2500円+税


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〈中村真一郎の会〉第9回総会のお知らせ

日程:2016年4月23日(土)
場所:明治大学駿河台校舎リバティ・タワー12階1123番教室)
14:00〜 総会
14:30〜16:30 記念シンポジウム
《中村真一郎と東大仏文科》
パネラー=清水徹・菅野昭正
司会=鈴木貞美
17:00〜 懇親パーティー

* 今総会の議題は、①役員改選、②決算・予算の承認、などを予定しています。
* 総会のあと、若き日の中村真一郎にとって戦前・戦後の東大仏文科とはどのような場であったのか、当時の日本文学の状況にも触れながら振り返るシンポジウムを行います。シンポジウムは会員は無料ですが,非会員の方は有料(1000円)です。
* お問い合わせは,事務局(Tel.03-5689-8410 Fax.03-3818-2437 水声社内)にお願いいたします。