4月の新刊:本当の小説 回想録

2019年 3月 27日

本当の小説_書影本当の小説 回想録
フィリップ・ソレルス(著)
三ツ堀広一郎(訳)

判型:四六判上製
頁数:344頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0408-5 C0098
装幀:宗利淳一
4月1日発売!


言葉によって開かれる真実と自由
ポンジュ,モーリヤック,アラゴン,バタイユ,ラカン,バルト――現代フランス文壇の鬼才,フィリップ・ソレルスが綴る回想録。女たちとの放蕩,前衛文学生活,「テル・ケル」の創刊,68年5月,毛沢東主義者から法王主義者へ……文学と政治の季節がいま甦る。

ぼくは何より、ぼくの机に、数々の机に、ノートに、赤いランプに、夜に、言葉が書きつけられていくあいだじゅう震えている大いなる静寂に、再会してみたい。(本文より)

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3月の新刊:〈他者〉としてのカニバリズム

2019年 3月 26日

カニバリズム〈他者〉としてのカニバリズム
橋本一径(編)

判型:四六判上製
頁数:219頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0418-4 C0039
装幀:宗利淳一
3月22日頃発売!

忘却と回帰
近代西洋が発見し、また目を背けようとしてきたカニバリズムは、一方で並々ならぬ耳目を集めてきた。しかし、問題は人肉を口にするかどうかなのだろうか。文明批判、自我の変容、倫理と禁忌、そしてテクノロジーの観点からいま一度問い直す。
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2月の新刊:明治初期洋画家の留学とフランスのジャポニスム

2019年 3月 22日

大手前14明治初期洋画家の留学とフランスのジャポニスム
大手前大学比較文化研究叢書14
小林宣之(編)

判型:A5判上製
頁数:234頁+別丁図版8頁
定価:2800円+税
ISBN:978-4-8010-0393-4 C0370
装幀:宗利淳一
好評発売中!

日仏美術の交流
山本芳翠、五姓田義松ら明治初期洋画家の渡仏、およびフランスでのジャポニスムの流行をテーマに、日仏文化交流の歴史を探る。
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3月の新刊:有限存在と永遠存在

2019年 3月 19日

有限存在と永遠存在有限存在と永遠存在
存在の意味への登攀の試み
エーディト・シュタイン(著)
道躰章弘(訳)

判型:A5判上製
頁数:602頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0420-7 C0010
装幀:西山孝司
3月下旬発売!

全存在の知解性の根源へ――
有限の諸原因をめぐる数多の知識を足場にして、永遠無限の存在としての〈神〉という山頂を目指す、フッサールの高弟にしてカルメル会修道女、エーディト・シュタインの哲学の到達点。
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3月の新刊:文学との訣別――近代文学はいかにして死んだのか

2019年 3月 13日

文学との訣別 書影文学との訣別
近代文学はいかにして死んだのか
ウィリアム・マルクス(著)
塚本昌則(訳)

判型:四六判上製
頁数:344頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0395-8 C0098
装幀:Gaspard Lenski
3月25日頃発売!


文学は死んだのか?――
18世紀、「崇高の美学」にあと押しされて文学は栄光まで昇りつめた。しかし19世紀末、文学に「別れ」を告げた3人の作家――ランボー、ヴァレリー、ホフマンスタール――が現れ、20世紀にはついに自閉状態にまで落ち込み、文学はその影響力を失っていくことになる。
この3世紀のあいだに文学に一体なにが起こったのだろうか? 文学と世界との関係が切り替わる転回点をたどり、大胆に文学史を読み換える新たなマニフェスト!

 文学という概念が18世紀以降、ヨーロッパで被った異様な変化、宗教に置き換わるような勢いを見せながら、事実に基づかない、ほとんど信頼のおけない書き物の位置にまで失墜するという、振れ幅の広い変化が見えてくる。(……)それまでの調和ある美の理想から、個人の感性に直接働きかけ、激烈な反応を引き起こす崇高の美学を追い求めることで文学の領域はどんどん拡張されていったが、それを生みだした社会そのものから離反して自律した世界を創りあげようとし、やがて自閉状態におちいって生命力の源泉を失っていったというのである。――「訳者あとがき」より

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4月の新刊:アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ――イタリアをめぐる幻想の美学

2019年 3月 12日

マンディアルグアンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ
イタリアをめぐる幻想の美学
松原冬二(著)

判型:A5判上製
頁数:400頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0414-6 C0098
装幀:滝澤和子
4月上旬発売!

狂気とエロス、そして幻想
フランスの作家でありながら、ヴェネツィアとパリを往復する生活を送り、『大理石』『海百合』といったイタリアを舞台にした長編小説を書いたマンディアルグ。「わが故郷」と呼ぶほどイタリアに魅了・触発され、いかにしてその「異端」の幻想美学を作り上げたのか?
谷崎潤一郎と三島由紀夫を愛する、孤高の耽美作家マンディアルグの本邦初のモノグラフィー!
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3月の新刊:都市盛衰原因論《イタリアルネサンス文学・哲学コレクション》

2019年 3月 7日

都市盛衰原因論都市盛衰原因論
イタリアルネサンス文学・哲学コレクション①
ジョヴァンニ・ボテロ(著)
石黒盛久(訳)

判型:A5判上製
頁数:216頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0401-6 C0310
装幀:西山孝司
3月下旬発売!


都市の集合体としての国家論
古代ローマ帝国から宣教師たちが伝える幻想の中国の都まで、古今東西の都市が栄える要因を地理条件と政治政策の面から考察し、マキャヴェッリが主張したような領土の征服・拡大ではなく、交易を通じた富の増大こそが首都=国家の繁栄をもたらすと説く。海洋帝国スペイン、あるいは現代のアメリカのような経済的覇権システムを背景とする〈帝国〉の出現を予告した知られざる傑作。
表題作ほか、敵対する大国の間で小国が独立を保つ方法を考察する「中立について」、高い評判を得る君主の振る舞いとは何かを述べる「評判について」を付録として収録。

《あたかも一つの身体の各部分の肢体として人間が相互に依存し合うことを望まれた御神は〔……〕ご自身がもたらされる福利をしかるべきやり方で、世界の各地に分配されたのである。それは〔……〕かの国がこの国の物資を必要とするようになり、その結果として交流が生じ、かかる交流から愛が、更にはかかる愛から世界の統一が生ぜんがために他ならない。》(本文より)
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3月の新刊:セルバンテスの批評

2019年 3月 1日

セルバンテスの批評セルバンテスの批評
本田誠二(編)
本田誠二+アンソニー・クロース+アメリコ・カストロ+ブルース・W・ウォードロッパー+フランシスコ・マルケス・ビリャヌエバ(執筆)

判型:A5判上製
頁数:478頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0397-2 C0098
装幀:宗利淳一
3月上旬発売!


世界文学の〈始祖〉を解体する
時代背景から宗教性まで、作家と作品の本質に切り込む論考の数々により、批評と批判によって自らの文学観を構築した〈自己洞察の天才〉としてのセルバンテスの相貌を炙り出す。
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2月の新刊 クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime

2019年 2月 19日

クリスチャン・ボルタンスキークリスチャン・ボルタンスキー
Lifetime
国立新美術館+国立国際美術館+長崎県美術館(編)

判型:B5判変型上製
頁数:208頁、全頁カラー
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0392-7 C0072
ブックデザイン:折原滋
2月中旬発売!

開催中の展覧会「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」公式図録。
自己/他者の記憶、生/死、人間の不在/存在の痕跡をテーマとし、さまざまな素材、表現方法を用い世界各地で創作活動を続けてきた作家クリスチャン・ボルタンスキー。1960年代後半の初期作品(《咳をする男》、〈モニュメント〉等)から最新作(《ミステリオス》、《黒いモニュメント、来世》等)までを紹介する大回顧展「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」が開催。多数のインスタレーションビューの他、ボルタンスキーと杉本博司の対談、関口涼子によるテキスト、三館の展覧会担当者らによる論考等を掲載。
※回顧展「クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime」は大阪・国立国際美術館で5月6日まで開催中。その後、東京・国立新美術館(6月12日〜9月2日)、長崎美術館(10月18日〜2020年1月5日)に巡回予定。
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2月の新刊:トランジット《フィクションの楽しみ》

2019年 2月 7日

トランジットトランジット
《フィクションの楽しみ》
アブゥドゥラマン・アリ・ワベリ(著)
林俊(訳)

判型:四六判上製
頁数:193頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0407-8 C0097
装幀:宗利淳一
2月20日発売!

燃えあがる〈アフリカの角〉
欧米列強による強権支配,部族対立による混乱から内戦へと,混迷を深めるジブチ現代史を背景に,「難民たち」「亡命者たち」の論理と真理を内側から活写する先鋭な政治小説。
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2月の新刊:私は知っている

2019年 2月 4日

私は知っている 書影私は知っている
イト・ナガ(著)
中山慎太郎(訳)

判型:A5変形判上製
頁数:144頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0359-0 C0097
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!

日常にひそむ思いがけない「驚き」と、謎に満ちた世界への「愛」に満ちた眼差し――
私は知っている。
知っているの。もうすぐ当たるって。
私は知っている。
知ってるわよ! 知っているってば! ほっといてよ!
私は知っている。
知ってるわ。
私はしっている。
私は知っている……

《私は知っている、人間はみな死ぬ運命にあり、それは私も同じだと。私は知っている、人生には終わりがあるので、人間はずっと苦しむのだと。「私は知っている」という言葉にまして果てのない言葉を思いつくだろうか。知っていても疑いをもってしまうのだ。もしかしたら私はすべてを知っているわけではないのか? 知らぬまに現状が出来上がっているのは、たぶん確かな理由があっても、気づいていないからだ。結末を知っているなら、人生に何かしらの価値があるのか? 私は知っている、そして、その知っていることに支えられ、ニーチェが言う意味において軽快に、陽気に生きなければならない。そして、平凡だと思ってしまうのものに注意をはらって生きなければならないのだ。》(「はじめに」より)
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2月の新刊:引用の文学史――フランス中世から二〇世紀文学におけるリライトの歴史

2019年 2月 4日

引用 書影引用の文学史
フランス中世から二〇世紀文学におけるリライトの歴史
篠田勝英・海老根龍介・辻川慶子(編)

判型:A5判上製
頁数:376頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0394-1 C0098
装幀:西山孝司
2月下旬頃発売!

偏在する「引用=書き直し」とは何か?
〈オリジナル〉の概念が希薄だった中世にはじまり、テクスト相互の緊張関係が高まりをみせる20世紀まで、フランス文学の豊富な事例を読み解くことで、「引用=書き直し」がもつ多様な広がりに焦点を当てるアクチュアルな研究成果。
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1月の新刊:安藤元雄詩集集成

2019年 2月 1日

安藤元雄詩集集成安藤元雄詩集集成
解説=野村喜和夫

判型:A5判上製函入
頁数:582頁
定価:8000円+税
ISBN:978-4-8010-0387-3 C0092
装幀:山崎登
好評発売中!

孤峰の詩人が紡ぐ「詩そのものの存在証明」
詩を読むという経験の本源的困難さと悦びをもたらす現代詩の最良の成果。半世紀にわたる全詩業を一冊に収録。
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2月の新刊:イマジュリー――19世紀における文学とイメージ 

2019年 1月 25日

イマジュリーイマジュリー
19世紀における文学とイメージ
フィリップ・アモン(著)
中井敦子・福田美雪・野村正人・吉田典子(訳)

判型:A5判上製
頁数:448頁
定価:7000円+税
ISBN:978-4-8010-0370-5 C0098
装幀:滝澤和子
2月上旬発売予定!

イメージはいかにして文学を変えたか?
直線的にゆっくりと読まれるテクスト、ジグザクと複雑な動きですばやく解読されるイメージ。産業社会の中でイメージが氾濫する19世紀、両者が出会い、交錯し、新たな文学史を生み出した……
言語とイメージをめぐり、自然文学研究の泰斗が、該博な知識をもとに文学、美術、言語学、記号論、社会文化論などの領域を自在に逍遥する、新たな表象文化論!
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1月の新刊:記憶は闇の中での狩りを好む 《批評の小径》

2019年 1月 25日

記憶は闇の中記憶は闇の中での狩りを好む
《批評の小径》
ジェラール・マセ(著)
桑田光平(訳)

判型:46判上製
頁数:168頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0367-5 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!

世界のざわめき、写真という夢想
森の中で一瞬の闇ののち、獲物を捕らえる狩人=写真家。
ひとたび目を開ければ、そこに残るのはただ、鮮やかに仕立て上げられた死者たち。
詩人であり、写真家でもある著者による、記憶、死者、神話、作家たちの交錯する、
幻想的でシュルレアリスティックな写真論。
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1月の新刊:フランク・オハラ《水声文庫》

2019年 1月 17日

書影_フランク・オハラフランク・オハラ
《水声文庫》
飯野友幸(著)

判型:四六判上製
頁数:219頁
定価:2500円+税
ISBN:978-4-8010-0386-6 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!

すべては気まま
1950-60年代のニューヨーク、ポロックやギンズバーグ、ケージやフェルドマンといった作家・芸術家の間を飛び回って早世した詩人、フランク・オハラ。パーティの片隅で、散歩の途中で、あてもなく書き散らかされた詩は、内面の告白とも霊感による予言とも異なる、独自の境地へといかにして達しえたのか。
戦後の狂騒と冷戦の抑圧の下で、あたうかぎり己の生と詩に自由を与えた異能に迫る!
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1月の新刊:もうひとつの『異邦人』――ムルソー再捜査 叢書《エル・アトラス》

2018年 12月 29日

もうひとつの異邦人もうひとつの『異邦人』
ムルソー再捜査
叢書《エル・アトラス》
カメル・ダーウド(著)
鵜戸聡(訳)

判型:四六判上製
頁数:208頁
定価:2000円+税
ISBN:978-4-8010-0243-2
装幀:宗利淳一
2019年1月中旬頃発売!

「この物語は書き直さなきゃならないんだ。同じことばで、でも右から左にね。」
カミュの『異邦人』を反転させ、ムルソーによって殺害されたアラブ人の弟が紡ぐ《もうひとつの物語》とはなにか!? 世界でもっとも読まれたフランス小説をアラブ人の視点から創造=想像的に捉え返す衝撃作。
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12月の新刊:甦る江戸肉筆画――トロンコワ・コレクションを読み解く

2018年 12月 29日

江戸肉筆画甦る江戸肉筆画
トロンコワ・コレクションを読み解く
柏木隆雄・柏木加代子(編)

判型:A5判上製
頁数:320頁
定価:4000円+税
ISBN:978-4-8010-0383-5
装幀:齋藤久美子
好評発売中!

今甦るフランスで眠り続けた〈日本美術コレクション〉
明治日本に滞在した一人のフランス人が本国に持ち帰った膨大な日本美術品から成る〈トロンコワ・コレクション〉。歌麿、北斎、河鍋暁斎など有名画家の落款のある諸作品が、詳細な調査の下、今回初めてその全貌が明らかにされる。フランスに眠っていた日本美術コレクション113点を初公開。[図版多数収録]

パリの老舗レストラン・ヴェフールでのジャポニズム愛好家の集まりで、ゴンクール兄は「中国語と日本語の深い知識に人生を捧げようと、日本に行こうとする」青年に出会う。彼の名はエマニュエル・トロンコワ――生涯を通して収集した秘蔵の日本美術コレクションを、所蔵各美術館の学芸員や第一線の美術史家が縦横に解き明かす。
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12月の新刊:午前四時のブルー/Ⅱ 夜、その明るさ

2018年 12月 28日

書影午前四時のブルー
Ⅱ 夜、その明るさ
小林康夫(責任編集)

判型:A5判並製
頁数:120頁
定価:1500円+税
ISBN:978-4-8010-0342-2 C0370
装幀:Gaspard Lenski
2019年1月中旬頃発売!


水声社の新たな雑誌「午前四時のブルー」第Ⅱ巻刊行!
本号では、「夜、その明るさ」をテーマに導かれた対談、テクストを収録。巻頭はステンドグラス作家・平山隆雄氏による作品《大天使ミカエル》、および写真家・宮本隆司氏によるスカイツリーの連作を掲載。哲学の未来を予感させる國分功一郎氏と小林康夫氏の対談も掲載!
* 本誌は、文学、芸術、哲学のフィールドで活躍する執筆者たちに、各特集のテーマに沿って自由に書かれたテクストを寄稿していただく新しい試みです。



本書をお求めの方は、小社に直接ご注文いただけます
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12月の新刊:コンテンポラリー・ゴシック

2018年 12月 28日

コンテンポラリー・ゴシックコンテンポラリー・ゴシック
キャサリン・スプーナー(著)
風間賢二(訳)

判型:四六判上製
頁数:288頁
定価:3000円+税
ISBN:978-4-8010-0381-1 C0098
装幀:宗利淳一
好評発売中!


手を替え品を替え、世界に遍在し続けてきた不死の様式。その魅力を余すところなく考察した絶好の入門書だ。ほら、あなたの隣にゴシックが。(豊崎由美)
1980年代から1990年代にかけてのいままでのゴシック・カルチャーと2000年代からのゴス・サブカルチャーとの研究成果をハイブリッドし、ゴシックに対する今後の視点と理論を示唆する。現代の消費社会においてゴシックは、ファッション、ミュージック、コミックなどさまざまな商品に表象され、いまや消費者が選択するライフスタイルの本質となった。
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