2月の新刊:燃やされた現ナマ《フィクションのエル・ドラード》
2022年 2月 14日
燃やされた現ナマ
《フィクションのエル・ドラード》
リカルド・ピグリア(著)
大西亮(訳)
判型:四六判上製
頁数:239頁
定価:2400円+税
ISBN:978-4-8010-0622-5 C0397
装幀:宗利淳一
2月下旬頃発売!
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逃走のレクイエム
ジャーナリズム、警察、精神医学、内的独白など、さまざまな〈声〉を巧みに織り交ぜた本作の語りは、この小説における最大の魅力のひとつだ。
——フアン・ガブリエル・バスケス
1965年のブエノスアイレス郊外、命知らずの4人の若者たちが現金輸送車を襲撃するという無謀な計画を立てた。まんまと大金の《現ナマ》をせしめた強盗団は警察からの逃走をはかり、アパートの一室に立てこもる。籠城作戦のすえに彼らが取った行動とは……?
幼年時代の思い出、娼婦たちとの出会い、獄中生活、セックスとドラッグへの耽溺など、強盗団のメンバーたちそれぞれの過去をフラッシュバックの手法で描き出し、《社会を震撼させた衝撃的事件》をフィクションの力で描き出した傑作。
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